【佐野】唐沢山神社~天明鋳物の風鈴が奏でる優しい音色に癒されよう~
やっと梅雨が明けましたね!
夏本番の暑さが続いていますが、家でも外出先でも熱中症には十分気を付けたいですね。
さて、今回は栃木県佐野市の唐沢山神社へおじゃましました。
以前、ツツジや藤の花咲く新緑の唐沢山神社を訪れたのですが、そのときの境内もとても美しく心地が良かったです。
現在、唐沢山神社では夏の納涼行事「唐沢山神社 風鈴参道~天明鋳物 涼音の杜~」が行われています。
木陰で数百個の風鈴が奏でる優しい音色を聴いていると、心まで涼やかな気持ちになりますよ。
唐沢山神社について
唐沢山神社は、かつてこの地に築城された唐沢山城本丸跡に創建された神社です。
御祭神 藤原秀郷公
御神徳 家内安全、病気平癒、開運、厄除け 他
唐沢山神社は、勝ち運や厄除け、開運等、平安時代の英雄であった藤原秀郷公の武運の力により、お守りいただけるとされています。
400年以上前に築かれた高石垣など、当時の姿を数多く残しているため、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえます。
詳しい境内の様子は、過去の記事でご紹介していますので、良かったら参考にされてください。
【佐野】唐沢山神社~新緑に包まれた千年の古城跡を散策してみよう~
風鈴参道を歩いてみよう
現在、唐沢山神社の参道では数百個の風鈴が涼やかな音色を奏でています。
「天明鋳物」で作られた風鈴は小ぶりな見た目で、とても繊細な美しい音色をしています。
約千年以上の歴史を持つ「天明鋳物」。
その起源は平安時代とされ、唐沢山神社の御祭神である藤原秀郷公が、京から5名のすぐれた鋳物師を佐野に移り住まわせ、武具などの制作にあたらせたのが始まりと云われています。
室町時代から江戸時代初期には最盛期を迎え、日用品や仏具、茶の湯釜などが作られるようになりました。特に湯釜は「西の芦屋に東の天明」と称され、千利休も愛したそうです。
当時の佐野は「天明」という地名で呼ばれていたことから、佐野で作られた鋳物を「天明鋳物」を呼び、現在も伝統工芸として花瓶や茶器などその優れた技術が受け継がれています。
風鈴の軽やかで心地良い音は、現在は涼しさの演出である側面が大きいように思いますが、かつては青銅製の鈍く重い音に魔除けの意味が込められていたようです。
風鈴の音が届く範囲は聖域とされ、魔は近付かない。
風鈴には、昔から平穏な日々を願う気持ちが込められているんですね。
日本で一番古い鋳物の産地である佐野市。その伝統工芸である「天明鋳物」の風鈴の音色を聴きながら、平穏な日々を願い、境内を散策してみてはいかがでしょう。
【イベント情報】
唐沢山神社 風鈴参道~天明鋳物 涼音の杜~
令和5年7月15日(土)~8月27日(日)
*特別イベント開催*
夜間参拝・ナイトウォーク
令和5年8月12日(土)・13日(日)
18:00~21:00(時間内自由参拝、最終入山20:30)
参道入り口にて受付
提灯の貸し出しあり(雨天中止)
御朱印・御城印について
唐沢山神社では、通常御朱印の他、月替わりの限定御朱印など、10種類ほどの御朱印を受けることが可能です。
今回は七夕や金魚、風鈴など夏らしいデザインの御朱印が取り扱われていました。
私は七夕限定御朱印と、風鈴の透明御朱印、そして花火の御城印を受けました。
季節感あふれるカラフルで丁寧な御朱印は、後から見返してもとても嬉しくなりますね。
最後に
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
夏の濃い緑の中、蝉の声が大きく響いてきますが、その合間に聞こえてくる風鈴の音色は、すっと涼しくなって心地良いですね。
現在、唐沢山神社の境内にはヤマユリも咲いていて、とても美しいですよ。
夏になると、風鈴まつりを行っている神社は多いと思うのですが、それぞれに歴史や特徴があるので、実際に訪れて知っていくことも楽しいかもしれません。
暑さもこれからが本番だと思いますが、風鈴の音で少しでも涼を感じたいものです。
【基本情報】
唐沢山神社
住所:栃木県佐野市富士町1409
アクセス:
*お車でお越しの場合
東北自動車道「佐野IC」より約20分
北関東自動車道「佐野田沼IC」より約10分
*電車でお越しの場合
JR両毛線・東武佐野線「佐野駅」からタクシーで約20分
東武佐野線「田沼駅」からタクシーで約10分
駐車場:有
御札御守などの受付時間:9:00-17:00
唐沢山神社公式ホームページ
唐沢山神社公式Instagram
【参考資料】
唐沢山神社 配布パンフレット
唐沢山神社公式ホームページ
天明鋳物sano 佐野市役所 産業文化部 文化立市推進課 天明鋳物まちづくり係
栗崎鋳工所公式ホームページ