北朝鮮が偵察衛星の軌道投入に成功
- 11月21日02時40分:北朝鮮がロケット発射を通告(11月22日~12月01日)
- 11月21日22時43分:北朝鮮が予告期間に入る前にロケットをフライング発射
北朝鮮が突然に人工衛星打ち上げを目的としたロケット発射を日本に通告、僅か20時間後に発射しました。自ら予告していた22日00時~を待たずに、1時間17分早いフライング発射となってしまっています。ロケットは北朝鮮の西海衛星発射センターから発射されて南方向に飛んで行きました。
そして夜が明けて22日朝、北朝鮮は軍事用の偵察衛星の打ち上げに成功したと発表しました。国家航空宇宙技術総局(2023年9月27日に国家宇宙開発局から名称変更)より以下のデータが発表されています。
- 新型衛星運搬ロケット「千里馬-1」型
- 偵察衛星「万里鏡-1」号
- 発射時間:2023年11月21日22時42分28秒
- 発射後705秒の22時54分13秒に軌道投入に成功
そして夕方になり北朝鮮の朝鮮中央通信は「偵察衛星がグアム島のアンダーセン米空軍基地の撮影に成功、12月1日より本格運用開始」と報告、そして韓国軍は北朝鮮の偵察衛星の軌道投入を確認、アメリカ宇宙軍も衛星軌道上に二つの新しい物体(衛星および第3段ロケットと推定)が乗ったことをカタログに記載しました。北朝鮮は今年2回の失敗を経て3回目にして、遂に初めて偵察衛星の軌道投入に成功したのです。
※北朝鮮は2023年9月27日に国家宇宙開発局(英語略称:NADA)を国家航空宇宙技術総局(英語略称:NATA)へ名称変更したばかり。
- 국가우주개발국、国家宇宙開発局(National Aerospace Development Administration - NADA)
- 국가항공우주기술총국、国家航空宇宙技術総局(National Aerospace Technology Administration - NATA)
なお変更されたばかりだったので、局員が付けている制服のマークにはNADAのものがまだ残っているのが確認されています。