Ring Indoor Cam実機レビュー!Amazonのセキュリティカメラエントリークラス!
Ring Indoor Camの実機レビューです。
Ring Indoor Camのスペックなど
この記事でレビューするRing Indoor CamはAmazonのスマートセキュリティカメラRingシリーズのエントリークラスとなる機種です。このシリーズで最もシンプルな構成のカメラです。
カメラ側の機能がシンプルにまとめられたRingシリーズの中にあっても一番シンプルさを突き詰めた機種で、ほぼ完全にカメラ機能のみとなる本体です。防水対応なし、内蔵電源なしで、基本、室内でACアダプターを接続して動かすことを前提にしています。
内蔵するカメラには上位機種であるRing Stick Up Cam Batteryよりも広角のレンズが採用されていて、水平115度、垂直59度、対角では143度もの撮影が可能です。ただ、その分、少し歪みは大きくなっています。
この機種ももちろんマイクを搭載。赤外線LEDも内蔵していて真っ暗な中での撮影が可能なナイトビジョン機能を搭載しています。
専用アプリをインストールしたスマートフォンとWi-Fiでリンク。サーバー側と連動して高度な機能が利用可能な点も上位機種譲りです。
Ring Indoor Camの外観
パッケージはこちらもコンパクトでスッキリした綺麗なもの。
外部電源駆動専用なこともあって、こちらのセットにはACアダプターが同梱されています。設置の都合を考え給電ケーブルが長めになっています。
Ring Indoor Camには「シャッター」がついていて、物理的にカメラを隠すことが可能です。その設定はきちんと専用アプリに伝わり、制御が変化するようになっています。
本体はこの製品もシンプルな円筒形ですがグッと小型で軽量。左のRing Stick Up Cam Batteryとは2まわりぐらいサイズ感が違います。
本体がコンパクトなことに加えボールジョイントの位置を工夫することで足の取り付け位置を変えることなく、かなり自由度の高い角度・向きの調節が可能になっています。
壁面に取り付けて下向きにはかなり大きく角度調節が可能です。電源ケーブルが干渉するため、そちら方向にはあまり角度が取れません。
また、Ring Indoor Camは重量がとても軽いので、設置の際の固定にあまり気を使わずに済むのもメリットになりそうです。
Ring Indoor Camのセットアップ
Ringシリーズはユニークなセキュリティカメラですが、そのとんがったところの最たるものはセットアップ手順にあると言えるかもしれません。
なにせ「マニュアルがない」のですから。
専用アプリをインストールしてあとはその指示に従えば、よほどのトラブルに見舞われない限りは誰でもすぐにスマートなセキュリティカメラの恩恵にあずかれる仕組みです。非常に良く出来ています。
ちなみにマニュアルとはとても呼べないリーフレットは1枚っぺらのこちらです。
QRコードはGoogle Play上の専用アプリのページへのリンクです。
Ring Indoor Cam実際の使用感
では実機の使い勝手を確認していきましょう。
専用アプリの使いごこち
Ring Indoor Cam本体はモーション検知と撮影機能だけ、制御・設定は専用スマホアプリ、データの記録などはサーバー依存、という形で役割分担を行っています。
その関係からRingシリーズの使い勝手というのはほぼ100%完全にスマホアプリの使い勝手に依存しています。実際の機能の多くはサーバー側が担っていますが、ユーザーはそこにアクセスできませんからね。
で、スマホアプリの方ですが、使い勝手はなかなか良好です。
若干Ringシリーズ独特の概念というか考え方・用語に慣れる必要はありますが、使いこなしの壁になりそうなものはそれぐらいです。一度慣れてしまえばあとは何か困るポイントはないと思います。
分りやすいダッシュボード画面。
初期セットアップを行えばデフォルトでそのまま問題なく運用可能な初期設定など、誰でも気軽にセキュリティカメラを導入出来る工夫が成されています。
迷うとしたら「スナップショット」のイメージぐらいではないかと思いますが、こちらは静止画による「インターバル撮影」です。あとから動画と同じようにタイムライン上で確認が出来ます。ただ、「履歴」にはスナップショットが載りませんのでこちらだけ注意してください。
あと、Ring Indoor CamがAC駆動前提な機種なこともあって、スナップショットの撮影間隔にはかなり短い時間も指定できます。最短15秒間隔で撮影を行えますが、設定時にはタイムラン表示の遅延の可能性が表示されます。
モーション検出精度
Ring Indoor Camの監視の鍵となるモーション検出の精度ですが、こちらは上位機種譲りの優れた性能がしっかり実現されています。実用上問題はまず出ないでしょう。
暗所でもしっかりと反応してカメラが起動します。
この価格でこの性能には著者はちょっとした驚きがありました。
静止画・動画の画質
静止画=スナップショットはPNG形式で記録されるため、記録時の圧縮による劣化が起こりません。このためファイルサイズこそ大きくなるものの画質はカメラの性能をフルに引き出すことが出来ます。
スナップショットの映像を見る限り、フルHD解像度のセンサーの性能を十分引き出せるだけの画質はありますね。レンズは歪曲を許容する分、解像力はしっかりと確保できているようです。
動画の方は最近のカメラのファームウェアのアップデートで圧縮率を下げて画質を上げる更新がかかったかもしれません。以前テストしたRing Stick Up Cam Batteryよりもかなり画質が良くなっています。具体的には圧縮による劣化が減り、動画でもディテイルが失われなくなりました。
動画でこれだけ写れば十分でしょう。
動画のサイズ(ビットレート)など
動画の画質がかなり上がっている分、ビットレートは大きく膨らんでいます。9Mbps程度(毎秒9Mビット、1.1MBぐらい)の容量を使うようになりました。
ナイトビジョン撮影ではモノクロになってカラー情報がなくなる分、ビットレートが落ちるようですが、それでも2.7Mbps程度は使っています。
また、ナイトビジョンでもフレームレートを落とさなくなっていました。25コマ/秒が確保されています。
まとめ
Ring Indoor CamはRingシリーズのセキュリティカメラのラインアップのエントリーをカバーする機種です。すごく手を出しやすいお手頃価格になっていますが、機能・性能面での妥協はないと考えて大丈夫でしょう。上位機種同様の優れた監視性能を発揮してくれます。
電源ケーブルによる設置などの制約は生じますが、本体が小さく軽い分、設置の自由度は上位機種に勝る部分も持っています。
ただ、フル機能を使い続けるためにはRingプロテクトプランというサブスクリプション型のネットサービスを契約する必要があって、毎月利用料金が発生します。Ringシリーズを活用し続けたいユーザーは、こちらはあらかじめ織り込んでおいてくださいね。