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4人の子を育ててわかった「ラン活」で一番大切なこと

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

近頃「ラン活」が大変と聞きます。「藤原さんのラン活はどうでいたか?」と聞かれたのですが、

私は、年長さんの夏休みごろ市内の量販店に行って、子どもが気に入った色と私の考える予算が合うランドセルを購入しただけで、何か特別な活動をした覚えはありません。大変だった記憶もなく、むしろあんなに小さかった子がいよいよ小学生になるのかと感慨深かったのを覚えています。

ラン活の主役はランドセルか?

小学校入学準備のためにランドセルを準備することを「ラン活」と言い出したのはここ数年です。入学準備のうちの一つである、ランドセル準備というシンプルなことが、今大変という言葉を聞きます。

最新のモノ、限定品、老舗店、有名ブランドのものなど、魅力を感じるランドセルが多数あり、確実に手に入れたいと思う人は、自然と購入時期も早くなるでしょう。

少子化の今、一生に一度の小学校入学だから、子どもには最高のランドセルを用意したい大人の気持ちはよくわかります。しかし、私はどうも最近の「ラン活」を見ていると、ランドセルそのものに注目が集まっているような気がするのです。

「ラン活」の主役はランドセルではなく子どもです。子どもが気にいり、可能であれば6年間使うことのできるランドセルに出会うことができれば最高なのです。

入学したら、どんなランドセルもただの勉強道具入れになるだけ。6年間、家と学校の間の移動時に、教科書やノートを運ぶもの、つまりバッグです。

もちろんいいランドセルを買ったからと言って勉強ができるようになるわけでもありません。

我が子は、ランドセルより、ランドセルの入っていた箱に興味を持ちました。

実際に購入してみないとわからない部分もありますが、これまで私は4人の子どもとランドセルを買いました。すでに小学校を卒業した子もいますが、ランドセルはどれも6年間使うことができ、とても丈夫で軽くて可愛いしカッコいいものでした。

ラン活のゴールは?

〇活という言葉は、代表するものとして、就活妊活があるように、結果を出すための活動であり、その活動の先にはめざすゴールがあります。就活は、希望する企業に就職できる事、妊活は妊娠することがゴールです。では、「ラン活」は何がゴールなのでしょう。

最高のランドセルを手に入れることがラン活のゴールだとしたら、「最高のランドセル」を選ぶ主役は子どもでないといけません。

「活」が付くことで、早くしなくちゃ!良いものを手に入れなくちゃ!失敗したくない!というような、親の考えるよい結果を出すことに注目してしまいがちです。

妊活のゴールは妊娠であっても、妊娠自体はゴールではなく通過点であり、親になること、子育てのスタートです。そう考えると、ラン活のゴールは最高のランドセルを手に入れる事であっても、6年間に渡る小学校生活のスタートにしか過ぎないのです。

ラン活は、子どもの成長と子育ての頑張りを実感する時間

私は、色とりどりのランドセルの中から、子どもが気になるものを選び、実際にランドセルを試してみた子どものうれしそうな顔を今でも覚えています。

あんなに小さかった子どもが、ついに小学生かと思うと、本当にうれしいものです。我が子のランドセル姿は何よりもかわいいし、子どもの成長を感じる楽しい瞬間です。

それと同時に、これまで子育てを頑張ってきた自分をちょっとほめてあげたくなる時間でもあります。

だから、是非保護者の方にはランドセルそのものを手に入れる事だけに力を入れるのではなく、ランドセルを背負う子どもの、ここまで大きく成長した姿を一緒に喜んでほしいと思います。

ランドセルは、選んで買ったら終わりでなく、あくまで小学校生活のスタートとのためのアイテムの一つ

親が買ってくれた、祖父母がプレゼントしてくれた、そんな子どもを支える人たちの大きな愛が詰まったランドセルです。

小学校に入学すると、勉強についていけるかという不安、お友達と仲良くやっていけるかのの不安、楽しみの中にもいろんな不安が出てきます。

そんなときに、子どもが大事な人とともに選んだお気に入りのランドセルが通学の味方になってくれるような、そんな「ラン活」をして欲しいと願っています。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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