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アダメスはタイムリー二塁打1本、大谷はタイムリー二塁打2本ながら打点の差は縮まらず

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)Sep 14, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月15日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、2打席続けて二塁打を打った。

 それぞれの場面は、5回表の2死一、三塁と7回表の2死一、二塁だ。どちらも、2人の走者のうち、1人が生還した。この2打点により、大谷は、シーズン打点を106とした。

 けれども、ナ・リーグの打点トップ、ウィリー・アダメス(ミルウォーキー・ブルワーズ)との差は、前日と同じく3打点だ。ドジャースの試合が始まる前に、アダメスは2打点を挙げた。6回表、2死一、二塁の場面で二塁打を打ち、シーズン108打点目と109打点目を挙げた。

 アダメスも大谷も2打点ながら、その差は変わらず、残り試合が少なくなったということは、アダメスのほうが打点王に近づいた、という見方ができる。ブルワーズもドジャースも、レギュラーシーズンが終わるまでに、あと13試合を行う。

 ただ、ドジャースは、13試合中6試合の相手がコロラド・ロッキーズだ。9月20日~22日にドジャー・スタジアムで3試合と、レギュラーシーズン最後の9月27日~29日に「打者天国」のクアーズ・フィールドで3試合を行う。今シーズン、ロッキーズの防御率5.42は、ア・リーグを含め、どのチームよりも高い。ホームでもアウェーでも、5.35以上だ。

 また、ドジャースは、9月17日~19日にアウェーでマイアミ・マーリンズと3試合を行う。マーリンズも、ローンデポ・パークの防御率は5.00以上だ。ロッキーズに次ぐ、ワースト2位の5.14を記録している。

 ブルワーズは、ロッキーズとマーリンズのどちらとも対戦しない。

 なお、大谷の2シーズン連続本塁打王は、確定と言っていいだろう。シーズン47本塁打は、2位のマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)に10本差をつけている。ちなみに、昨シーズンの大谷は、44本塁打と95打点。打点の順位は、ア・リーグ14位タイだった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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