「米国に声を届けよう」ガザ平和を求めるデモに大勢の市民が足を運ぶ ノルウェー
圧倒されるほどの人の波がノルウェー国会前に出現した。16日、土曜日の日中にノルウェー全国各地でガザでの平和と停戦を求めるデモが開催された。100以上の政党や団体が名前を連ね、首都オスロでは国会前に約1万30000人が集まったと警察は推定している(オスロの人口は71万人)。
デモで求められたことは3つ。ガザでの子どもたちや市民の殺害を止めること、国際法を守ること、民間人の人質や恣意的な拘束を解くことだ。
ノルウェーでは特に「子どもが殺害されていること」に憤りを覚えている市民が多い。デモの現場では「子どもを生かして」「ボイコット・イスラエル」「米国は恥を知れ」「パレスチナに自由を」と叫ぶ人が多かった。
国会前では毎日なにかしらのデモが開催されているが、国会周囲の通りに人があふれ出るほど市民が集まることは珍しい。中心部の交通機関は止められ、警察は警備にあたっていた。
イスラエル支持の声は聞こえず、デモはガザへの連帯を示すものだった。国会前からは国会議員も様子を見守り、デモ参加者や主催者にはかつて政治家だった人の姿も多く見られた。子どもを連れて、ベビーカーを押しながら参加する親の姿も目立った。
このデモはノルウェー各地の20か所で同時開催された。