【夏はシーフード】カップヌードルの「熱帯シーフード」と「レモンシーフード」食べ比べ
発売40周年のシーフードヌードル恒例の【夏はシーフード】
今回は、日清食品の「カップヌードル シーフードヌードル」の派生商品「カップヌードル 熱帯シーフード ビッグ」と「カップヌードル レモンシーフードヌードル」をレビューします。
【夏はシーフード】を合言葉に、シーフードヌードルは毎年夏にいくつかの派生商品を登場させています。発売40周年を迎えた今年は特に攻勢を強め、いつものシーフードヌードルに加えて毎年夏恒例の「レッドシーフードヌードル」、「どん兵衛」と「UFO焼そば」のシーフード味をすでに発売しており、今回の2品はそれに続く【夏はシーフード】の商品となります。
激辛?ココナッツ?「カップヌードル 熱帯シーフード ビッグ」
まずは「カップヌードル 熱帯シーフード ビッグ」。「熱帯」なので「レッドシーフード」の上位互換のように見え、ついに激辛シーフードの登場か?と思いましたが、「ココナッツ×チリ」と書かれており、激辛的な「熱帯」ではなさそう。
「熱帯シーフード」は2001年と2003年に発売されていた商品で、「シーフードヌードル ビッグ」の歴代バリエーションの中で売上ナンバーワンだったそうです。
ココナッツミルクやチリを加えたシーフードスープに、中細で縮れのついた油揚げ麺と、いか、キャベツ、たまご、ネギといった具が合わせられています。
スープはいつものシーフードスープを下地に、ココナッツミルクの甘みやチリの辛味、そしてエビの旨みを加えています。ココナッツミルクと海老を使う「熱帯」の料理といえばトムヤムクンを思い浮かべますが、酸味やクセはまったくなく、辛さも穏やかで、ココナッツミルクの甘みが印象的でした。
辛さは「レッドシーフード」よりだいぶ穏やかでピリ辛程度。海老の風味もそれほど前に出てこないので、ココナッツミルクに味覚が慣れくると、刺激が少なくて多少抑揚に欠けるようにも感じました。
具は、いか、キャベツ、たまご、ネギ。いかの量はかなり多く、いつもの「シーフードヌードル」よりもたくさん入っています。ただ、いか以外はおとなしく、たまごやキャベツは少なめでした。また、かにカマは入っておらず、いか以外のボリュームは「カップヌードル」ブランドとしては少々さみしい印象です。
レモンとシーフードの相性は?「カップヌードル レモンシーフードヌードル」
続いては、「カップヌードル レモンシーフードヌードル」。レモンを使ったラーメンはお店の創作系メニューでも夏の定番となっており、カップ麺でも「瀬戸内レモン」を使った商品などがよく発売されています。
【夏はシーフード】で夏らしくレモンを使った商品なので、いよいよ真打ち登場の感があります。ただ、レモンといえば燦々と太陽輝く夏のイメージが強いですが、夏ではなく秋の季語だそうです。
シーフード味のスープにレモンとブラックペッパーのパウダーを加え、中細で縮れのついた油揚げ麺と、いか、かにカマなどの具が合わせられています。
スープは豚骨ベースのシーフードスープ。スープだけだとレモン要素はなく、いつものシーフードスープとそれほど違いはない印象ですが、紅生姜のパンチがいつもよりだいぶ強くなっています。
紅生姜の風味と辛味によって夏らしい爽やかさを演出するとともに、紅生姜がシーフードスープの甘みを引き立て、いつもより甘みが濃く感じられました。
別添の「レモン&ブラックペッパーパウダー」。これを入れることでレモンの爽やかな酸味とブラックペッパーの刺激が加わります。
ブラックペッパーはアクセント程度ですが、レモンの酸味と香りが強く、シーフードスープの味を支配しすぎない程度に主張。レモンとシーフードの相性は抜群でした。甘みは一切ないので、甘味と塩味が混合した味が苦手でも大丈夫だと思います。爽やかさを強調した【夏はシーフード】の本領が発揮されたスープでした。
具は、いか、たまご、かにカマ、キャベツの組み合わせ。いかがちょっと小ぶりで、いつもの「シーフードヌードル」に入っている「ほぼいか」やネギが入っておらず全体的に量も少なめ。いつもより具を減らした分のコストは別添の「パウダー」に割かれているものと思われます。
実は【冬もシーフード】
「熱帯シーフード」はココナッツ、「レモンシーフード」はレモンを用いた、ともに夏らしさを感じることができる商品でしたが、実は「シーフードヌードル」は夏だけではありません。
冬にはあの名作「ミルクシーフードヌードル」も控えており、さらに「豚骨シーフード」や「バターコーンシーフード」などといった季節不明のスポット商品も続出しているため、結局のところ【夏はシーフード】と謳いつつシーフードヌードルからは年中目が離せそうにありません。