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ここまでOPS2.207の大谷翔平を上回るのは、こちらも移籍1年目のあの大物

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)Feb 27, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今春、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、3試合に出場し、9打席で7打数5安打、2四球を記録している。長打は、ホームランと三塁打が1本ずつ。打率と出塁率は.714と.778,OPSは2.207だ。

 一方、ホアン・ソト(ニューヨーク・ヤンキース)は、大谷よりも多くの打席に立ち、OPSは大谷を上回っている。こちらは、4試合の11打席で9打数6安打、2四球。長打は、ホームラン3本と二塁打2本。打率と出塁率は.667と.727、OPSは2.616だ。

 現在、3本塁打は最多タイ。9人が並んでいて、そこには、上沢直之(タンパベイ・レイズ)からホームランを打ったフォレスト・ウォール(アトランタ・ブレーブス)も含まれている。ただ、ソト以外の8人は、いずれも10打数以上だ。

ホアン・ソト(ニューヨーク・ヤンキース)Mar 3, 2024
ホアン・ソト(ニューヨーク・ヤンキース)Mar 3, 2024写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 今オフ、大谷は、ロサンゼルス・エンジェルスからFAになり、ドジャースと10年7億ドルの契約を交わした。ソトは、大谷がドジャースに入団する数日前に、計7人が動くトレードにより、サンディエゴ・パドレスからヤンキースへ移籍した。

 まだ、サンプル数としてはわずかながら、2人とも、移籍1年目に上々の「スタート」を切った。あるいは、スタートとなる開幕に向け、早くも実力を発揮、といったところだ。

 2018年のメジャーデビューから、ソトの出塁率は、6シーズンとも.400を超えている。20本塁打に届かなかったのは、短縮シーズンの2020年――47試合で13本塁打――だけだ。シーズン25本塁打以上は4度を数え、2019年と2023年は、それぞれ、34本と35本のホームランを打っている。現在の年齢は25歳だ。ちなみに、3年前、ワシントン・ナショナルズでプレーしていたソトは、オールスター・ゲームのホームラン・ダービーで、大谷を破った。

ホアン・ソト(左)と大谷翔平 Jul 12, 2021
ホアン・ソト(左)と大谷翔平 Jul 12, 2021写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 今オフのFA市場に出た最高の選手は、大谷だった。来オフは、それまでにヤンキースと延長契約を交わさなければ、ソトがそうなる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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