【佐賀市】果実酒ならぬ果実“酢”?創業190年、佐賀の酢蔵直売所がおもしろい!夏バテ予防にも。
熱中症対策などで、ついつい塩分を過剰摂取しがちな季節。そして暑さに体力も奪われる日々…そんなときに活躍してくれるものの1つに…“酢”をご紹介したいと思います。
調味料の一種というイメージで留まりがちですが、実は味わい方は様々。今回は、佐賀で創業190周年という歴史を重ねながら、新しいアイデアを取り入れ進化し続けているお酢屋さんに行ってきました!
佐賀市嘉瀬町にある「サガビネガー」。
県内のスーパーなどでも取り扱われていますが、国道207号沿いの交差点「嘉瀬元町」西側にある酢蔵横の直売所ではより多くの種類が並んでいて、ギフト包装や試飲もできるのでおすすめ。
歴史ある酢蔵の雰囲気も感じられてわくわく。
入口にある看板には以前の社名だった「右近酢」と書かれています。建物は少し奥まっていますが、広い駐車場があり、気軽に立ち寄ることができます。
飲用酢が種類豊富!調味料に留まらない酢の万能さ
店内は落ち着いた和の雰囲気。真っ先に目についたのが…梅の瓶。
梅酒ならぬ「梅酢漬け」。水や炭酸などで割って飲みます。右側は2年ほど前に漬けたもので、左は今年漬けたもの。見比べたらわかるとおり、成熟するにつれだんだんと梅が下におりてきて、それが飲み頃のサインだそうです。暑い夏に飲む梅ジュース、美味しそう!
そしてこちらも気になる、「飲む果実酢 バーモント」。果実酢と蜂蜜をブレンドした5倍希釈の飲用酢で、水や炭酸水、牛乳やヨーグルトなどにいれても美味しく味わえます。生姜、梅、甘夏、いちご、果梨、ゆず、桃、ぶどう、青りんご。美味しそう…だけど果実の甘酸っぱさと酢の酸っぱさは共存できるのか…想像しきれないものも。
迷っているとお店の方が声をかけてくださり、試飲することに。ありがたいシステムです。そして少し飲んで「これ、買おう!」と即決。果実は甘さ担当、酢はキレもありつつまろやかな酸っぱさ担当、とそれぞれがうまく活きながら混ざっています。炭酸を飲むときとまた別の「くぅ~!」という声が漏れます。
必須アミノ酸を含んだ、スポーツ×酢の商品も。酢といっても原材料や作り方の違いでこんなに種類があるのかとびっくり。もちろんこれも一部。まだまだいろんな商品があります!
酢の種類は意外と底なし。料理や気分で使い分けるのも良し!
ふと気になった、上に並んでいた瓶について尋ねると、商品化の有無にかかわらず、今まで作ってきた酢を置いているとのこと。“糖質”がある食材なら、何でも酢にできるのだそうです。というのも、まずはお酒としてつくり、そこから酢に作り替えるという工程があるから。そうしてさまざまな野菜の旨味が凝縮された酢たちが作られ、今回来たときは棚に柿酢やりんご酢、トマト酢などが並んでいました。料理によって酢を使い分けするのもいいなと思いました。
1番下には巨大サイズの瓶が並んでいます。県外など遠方からのお客さんも多く、定期的に来て、一升瓶を購入していくそうです。健康にも良い、料理全体を引き締めてくれる存在のお酢って、実はかなり万能!これぞ!という調味料にとことんこだわる気持ちがわかります。
今回は「醸造酢・玄米黒酢」(907円)と「飲む果実酒・ももバーモント」(1,047円)を購入。さっそく黒酢炒めと酢の物をつくってみました。
そして「ももバーモント」を飲んでクールダウン!水に少しいれるだけで、ふんわりと桃の甘さ、キレの良い酢を味わえるさっぱりした飲み物になります。子どもたちも、とても気に入っていました。牛乳で割るとヨーグルトのような味になりデザート感が増します。この夏、ジュースのかわりに果物酢!でいこうと思います♪
黒酢炒めは、油で炒めた具材に少しの塩と、この黒酢だけ。さっぱりとしていて野菜もお肉もいくらでも食べられる!香り高く料理の味を引き締めてくれる酢を使うと、そのぶんの塩分をが抑えられます。しっかりと照りも出るので、作り置きにも適しています。
素材を引き立てる香り高い風味はもちろん、健康面や飲用としての活用にも注目の「酢」!
そして、佐賀で長く続く酢屋という存在はとても貴重で、商品とともに酢蔵そのものが大切に受け継がれ、残り続けてほしいと強く思います。
気になる方はぜひ、酢蔵の直売所に足を運んでみてください。