キャンプや災害時に活躍!【自作のソーラー発電】電気を自給自足するオフグリッドの作り方
オフグリッド発電とは、電力会社に頼らず自分で電気を作って消費する自給自足の状態のことを指します。
売電目的の発電と違って、発電した電力をバッテリーに蓄電しているので、もし災害で停電しても電気製品が使えるという利点があります。
もちろん、電気の無いキャンプ生活でも野外で発電した電力を使うことができます。
そして、発電方法の中でも一番手軽なのは「太陽光発電」です。
ここでは、移動先でも使えるソーラー発電について紹介します。
太陽光発電に必要なもの
オフグリッドのソーラー発電システムは、ソーラーパネル、チャージコントローラー、バッテリーの3点があれば簡単に作れます。
他にも、それらの機器を接続するケーブルや端子も必要になります。
【ソーラー発電に必要なもの】
ソーラーパネル
チャージコントローラー
自動車用バッテリー
配線用ケーブル各種
接続端子各種
ここでは、100ワットのソーラーパネルで発電した電力を12ボルトの自動車用バッテリーに蓄電するというシステムを作ります。
まずはソーラーパネル。
こちらは「Renogy 100W 折畳式単結晶ソーラーパネル」という持ち運び式のソーラーパネルです。
50Wのソーラーパネルが並列化されて100Wの発電能力があります。
そして、チャージコントローラーは「RENOGY PWM ソーラーチャージコントローラー10A」です。
こちらもソーラーパネルと同じメーカーのチャージコントローラーです。
バッテリーはパナソニックから発売されている「カオス N-60B19L/C7」です。
軽自動車用ですが軽量で高性能です。
システムの製作
まずは、バッテリーとチャージコントローラーを接続します。
チャージコントローラーはバッテリーの状態に応じて充電をする装置なので、最初にバッテリーに繋ぐ必要があるのです。
バッテリーボックスは「カーバッテリーはポータブル電源として使えるのか?」で紹介した工具箱を使います。
脱着が簡単にできるようにコネクターを使っています。
バッテリーとの接続はコネクター小、ソーラーパネルとの接続はコネクター大と分けています。
ソーラーパネルのケーブルはMC4型コネクターを使って延長し、コネクター大を通してチャージコントローラーの端子へ接続します。
これで、オフグリッドのソーラー発電システムの完成です。
電気代はどのくらい節約になるか
発電した電気を実際に家庭で使ったら、どのくらいの節約になるのかを計算してみました。
我が家が使っている九州電力を例にとります。
電力量料金は23.06円/kWh(120kWhを超えて300kWhまで)です。※2023年3月時点
これは1000Wの電気製品を1時間使用すると23.06円の電気代が発生する事を意味します。
なので、100Wのソーラーパネルでは1時間に2.306円分に相当する電気代を作り出している事になります。
と言うことは、毎日朝8時から夕方6時まで10時間発電すると1日で23.06円の電気代。そして、30日では691.8円。1年では8,416.9円。
ただ、これは毎日晴れた日が続き、発電した電気を全て100パーセントの効率で使用した場合の計算です。
実際は以下のマイナス面を計算に入れる必要があります。
ん~ソーラー発電のシステムにかかった費用の元を取ろうと思ったら何年かかるやら?
しかし、どこでも電気が使えるというのは心強いです!