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【葛飾区】紅葉がダイナミック!水元公園で天を衝くような「ラクウショウ」の木々が美しく染まる

ASA24ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

急激に空気が冷え込み、遅れていた紅葉が進んできました。都内最大の水郷公園として名高い水元公園では、天を衝くような高木の「ラクウショウ」の一群が赤く染まり、晩秋の見事な景色を見せています!
(写真はすべて2023年11月13日撮影)

小合溜の岸を彩る紅葉と水元大橋
小合溜の岸を彩る紅葉と水元大橋

水元公園の中心「噴水広場」の階段を降り、左に伸びる遊歩道を歩いていくと、小合溜が広がる右側に「ラクウショウの森」が現れます。高さ20m以上にもなる巨大な針葉樹が、一斉に紅葉する様子は迫力満点です。

遊歩道沿いに広がるラクウショウの森
遊歩道沿いに広がるラクウショウの森

ラクウショウの別名は「ヌマスギ」。原産地の北米では、沼地や湿地に自生していることに由来します。小合溜の青い水を背景に悠然と立つラクウショウの木々を見ていると、その別名に納得します。

赤く染まるラクウショウが小合溜の水景色に映える
赤く染まるラクウショウが小合溜の水景色に映える

遊歩道をさらに北へ進むと、ラクウショウの反対に立つポプラ並木も見事です。こちらも天を衝くような高木のポプラは、上部の葉が黄色く染まり、その後はあっという間に落葉してしまいます。赤く染まるラクウショウと、黄色く色付くポプラのコントラストを楽しめるのはほんの一時期。ぜひ見ていただきたい光景です。

黄色く色づいた左側のポプラ並木
黄色く色づいた左側のポプラ並木

ポプラ並木の西側に並ぶ、プラタナスの木々が黄色く染まる様子も見事です。プラタナスの大きな葉が風に吹かれて舞う様子を見ると、秋が深まっていることを実感します。

ポプラの西側に並ぶプラタナスの木々
ポプラの西側に並ぶプラタナスの木々

水元大橋を南側に渡ると広がる、「花菖蒲園」のエリアを彩るラクウショウの紅葉も鮮やかです。とりわけ睡蓮池の岸辺に立つラクウショウの一群は背が高く、燃えるように色付いた葉が圧巻です。

睡蓮池の岸に立つラクウショウの木々
睡蓮池の岸に立つラクウショウの木々

赤く色付いたラクウショウの葉をよく見ると、枝の先に丸い実がたくさん付いています。クリスマスツリーのオーナメントボールのようで可愛い!
地面にもたくさんの実が落ちていますが、この実には油が含まれています。拾うと指がベタベタするので要注意。これらの実は時間が経つとバラバラに割れてしまうので、見るだけにとどめるのが無難です。

ラクウショウの枝先に付いたボール状の実
ラクウショウの枝先に付いたボール状の実

ダイナミックなラクウショウの紅葉を見に、水元公園を訪れてみてくださいね。敷地内は広く、あちこちに紅葉の見どころがあるので、歩きやすい靴で行くことをおすすめします!

名称: 都立水元公園
所在地: 東京都葛飾区水元公園
開園時間: 常時開園
入園料: 無料
アクセス: JR金町駅から京成バス 戸ヶ崎操車場行き(金61)または西水元三丁目行き(金62)で「水元公園」下車、徒歩約7分/JR金町駅から「水元公園循環バス(金63)」で「水元大橋・噴水広場」下車 徒歩約1分(土・日・祝のみ運行/運行期間3月1日~11月30日)
水元公園HP: https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index041.html

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ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今は東京の下町情緒が大好き。葛飾区の素敵なところをどんどん広めたいです。

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