高校生が4登板続けてノーヒッターを達成。ドラフト指名は何位になる!?
5月24日、コネティカット州マンチェスターにあるイースト・カソリック高の左投手、フランク・モジカートが、4登板連続となるノーヒッターを達成した。
モジカートの高校生活は、終わりが近づいている。今年のドラフトの対象選手だ。ハートフォード・コーランのショーン・マクファーランドによると、連続ノーヒッターをスタートさせる直前の登板には、数十人のスカウトが集まったという。ジャーナル・インクワイアラーのカイル・マーラーは、サンディエゴ・パドレスのA.J.プレラーGMが5月に視察に訪れたと報じている。
ただ、今年7月のドラフトでモジカートが指名されるかどうかは、まだわからない。モジカートは、コネティカット大へ進むことが決まっている。そうであっても翻意させることは不可能ではないが、2012~19年のドラフトは40巡目まで指名できたのに対し、今年は20巡目までだ(昨年は5巡目まで)。各球団が、例年に増して指名枠を有効に使おうとし、入団しないかもしれないモジカートを避けることもあり得る。
ちなみに、コネティカット大は、ジョージ・スプリンガー(トロント・ブルージェイズ)やマット・バーンズ(ボストン・レッドソックス)、ニック・アーメド(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)らの出身校だ。この3人は、10年前のドラフトでプロ入り。それぞれの指名順位は、1巡目・全体11位(ヒューストン・アストロズ)、1巡目・全体19位(レッドソックス)、2巡目・全体85位(アトランタ・ブレーブス)だった。
4登板続けてノーヒッターの高校生は、モジカートが最初ではない。その前に、少なくとも2人が記録している。彼らも、モジカートと同じ左投手だ。
2009年に達成したパトリック・シュースターは、その年のドラフトでダイヤモンドバックスに指名された。順位は13巡目・全体396位ながら、フロリダ大へ進む予定だったシュースターは、3巡目指名に相当する額の契約金を得た。メジャーリーグでは2016年にリリーフとして11試合に投げ、計8.2イニングで被安打15本と与四球10、自責点18を記録した。
今から4年前、高校3年生の時に達成したブレネン・オックスフォードは、ドラフトにはかからず、現在はウェイク・フォレスト大でリリーフとして投げている。
また、全米州立高校協会によると、連続ノーヒッターの最長記録は、4登板ではなく6登板だ。1961年にクリス・タラント、1989年にトム・エングルが達成した。彼らは、左投手と右投手。ともにプロ入りしたものの、メジャーデビューすることはできなかった。
なお、約2週間前には、大学生が9試合連続本塁打を記録した(そこからストリークを伸ばすことはできなかった)。それについては、こちらで書いた。