赤ちゃんが自分から寝るようになる【セルフねんね】の身につけ方
「セルフねんね」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
赤ちゃんが「セルフで寝る」ということを表す言葉で、「ねんねトレーニング」という言葉の広がりと共に使われることが増えてきた言葉です。
「赤ちゃんがセルフで寝る?!あり得ないでしょ?」と思われる方も多くいらっしゃるとは思いますが(0歳育児当時の私も思っていました)、順を追って練習していくことで身につけることが可能なのです。
この記事では累計1,000人以上のねんね相談を受けてきた『すぐ寝る、よく寝る赤ちゃんの本』著者の乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、そんなセルフねんねを身につけるための方法を解説していきます。
セルフねんね習得=ねんねトレーニング?
「セルフねんね」という言葉自体が「ねんねトレーニング」とあわせて語られることも多いがゆえに、ねんねトレーニング(略して、ネントレ)をしないと身につけられないものと思われがちです。
しかし、実際はその二つは必ずしもセットではありません。
睡眠環境や生活リズムを整え、なるべくクセがつかないように意識して育てられた赤ちゃんは、特別なねんねトレーニング期間を経ることなく自然にセルフねんねを身につけるケースもたくさんあります。
環境やリズムづくりにおいて間違いがちな要素については、こちらの動画でご説明しています。
こんな場合はねんねトレーニングがおすすめ
特別なトレーニングをしなくても自然にセルフねんねを身につけるケースがあるのは確かですが、生後5-6ヶ月になるとそれまでの寝かしつけで培われてきたクセは強く身に染み付いてくるものです。
そうなるとなかなか”自然に” "いつの間にか" というのが難しくなってくるのも事実。
このように強い癖がついてしまっている場合や短期間での改善を望む場合はねんねトレーニングをしていただくほうがおすすめになってきます。
「ねんねトレーニングって、赤ちゃんを泣かせて放置するやつでしょ?!」
よく知っている方は、そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。たしかに欧米で主流となっているスリープトレーングと呼ばれる類のものは、赤ちゃんを泣かせた状態で寝室に1人にする…というスタイルのものも多いです。
しかし、実際の改善方法はそれだけではありません。日本の住宅環境ではさまざまな事情で「泣かせられない」というケースも存在すると思います。そんな場合でもできる方法を含め、ここでは3種のねんねトレーニング方法をご紹介していきます。
①ファーバーメソッド(入退室する方法)
世界でもポピュラーなねんねトレーニングの方法です。
赤ちゃんを寝室に置いて、親は退室して一定時間待機→入室→退室して待機→…を赤ちゃんが寝られるまで繰り返します。
比較的短期間でセルフねんねを身につけることができるのが特徴な一方で、寝室に1人にしている間は激しく泣くことも想定される方法です。
②スリープレディーシャッフル(離れながら見守る方法)
寝室から退室せず、同じ部屋にいながら少しずつ距離をとって自分で寝る力を養っていく方法です。
親の姿が見えるので退室されてしまうよりは泣きの軽減が期待でき、親も様子を見守っていられるので、1人で泣かせるのが心配な方にも取り組みやすい手法です。
慣れてきたら徐々に距離を離すことに慣れさせて、最終的には部屋から退室しても寝られることを目指します。
③PUPD(抱っこを織り交ぜる方法)
生後6ヶ月を待たずとも、新生児期から取り組める、抱っこも織り交ぜたやさしいねんねトレーニングです。
赤ちゃんが泣いている間は抱き上げ(Pick Up)、泣き止んだら下ろす(Put Down)を繰り返して、ゆっくり自分の寝床で寝ることに慣れさせていきます。
※低月齢で取り組む場合は無理をさせないよう(親も無理しないよう)にしてください。
泣かれるのが嫌!苦手!という理由でねんねトレーニングを避けている方もいらっしゃるかもしれませんが、泣かせずともセルフねんねを身につけさせることは可能です。
私自身これまでの活動の中で、泣かせずともセルフねんね会得に成功したたくさんの事例を見聞きしています。
寝かしつけのストレス軽減を望まれる方は、ぜひこれを機会にねんね改善への取り組んでみるのもおすすめですよ。
乳幼児睡眠コンサルタント ねんねママ
夜泣きや寝かしつけにお困りの方へ★200名以上在籍!乳幼児睡眠のプロに質問ができる「寝かしつけ強化クラス」も運営中♪
著書『すぐ寝る、よく寝る赤ちゃんの本』では、抱っこで寝かしつけのクセをとる方法の他に、授乳で寝かしつけのクセをとる方法、ママやパパをさわりながら寝るクセをとる方法、具体的なねんねトレーニング方法などを具体的に解説しています。困った時の「こんなときどうする?Q&A」や「寝かしつけのよくある疑問100問100答」も収録!好評発売中です。