【JAZZ LIVE】ダニ & デボラ・グルジェル・クアルテートTour2015@ブルーノート東京
“ジャズの醍醐味”と言われているライヴの“予習”をやっちゃおうというヴァーチャルな企画“出掛ける前からジャズ気分”。今回は、ダニ & デボラ・グルジェル・クアルテートの東京公演。
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ブラジル音楽の最新形“ノーヴォス・コンポジトーレス”を象徴するユニットが今年も日本にやってくる。
2013年には待望のファースト・アルバムとともに初来日を果たし、2014年にはセカンド・アルバムをリリースしての再登場と相成った。
“ノーヴォス・コンポジトーレス”については、彼女らの初来日のステージを見たときのレポートに、以下のように解説している。
今年もさらにアルバムを重ね、“コンポジトーレス=作曲家”としてのポジションをさらに高めた姿を披露しようというのが今年のポイントと言えるだろう。
“作曲という視点”でジャズを凌駕する新たな才能の発露
ブラジルのポピュラー音楽は、大航海時代に南欧で発達した大衆音楽の影響を強く受け、独自の民族的センスを反映して発達していった。
後に北アメリカ大陸で発展することになったジャズとは同じ経路をたどったという意味で“従兄弟”のような関係だが、1950〜60年代にはそのジャズからの影響でボサノヴァが生まれている。
しかしその後のワールド・ミュージックの潮流のなかでは、ポスト・ボサノヴァとして洗練を極めることになったMPBが大きな影響を与える存在になるなど、その主従関係は必ずしも“北高南低”ではなかった。
そうした遺産を活かして、新たなサウンドを生み出しているのが、ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテートが主導している“ノーヴォス・コンポジトーレス”なのだ。
聴くたびに、ジャズとは違うスタンスから生まれる斬新なアイデアに驚かされ、これまで体験したラテン音楽の懐かしさを残しながらも“コンテンポラリー”ということを強く意識させる彼女たちのサウンド。さて今年は、どんな新展開を体験させてくれるのだろうか。
では、行ってきます!
●公演概要
9月22日(火・祝) 1st 開場16:00/開演17:00 2nd 開場19:00/開演20:00
会場:ブルーノート東京(東京・南青山)
出演:ダニ・グルジェル(ヴォーカル)、デボラ・グルジェル(ピアノ)、シジェル・ヴィエイラ(ベース)、チアゴ・ハベーロ(ドラムス)