東京観光にもおすすめ「かんたんなゆめ」の夏限定、かぼすの和菓子でひんやりお洒落なひとときを
お洒落な街、奥渋。お洒落と申しましても、決して奇をてらったわけではなく、その街の色合いに染まりつつも、他とは一線を画すような個性や特色がきらりとひかるカフェや雑貨屋さん、はたまたレストランやラーメン屋さんが軒を連ねる、お散歩が楽しくなるような街。
そんな奥渋エリアの一角に佇む「かんたんなゆめ」さんは、思わずキュンとしてしまうような見た目ながらも、味わいはあっさりとしているのに、旨味やコクを引き出した洗練された和菓子が揃うカフェ。
今回は、定番の「黒胡麻羊羹」と、夏の限定の可愛らしい装いに変身した「嬉々」、そして季節の涼を閉じ込めた「かぼす羹」をご紹介。
定番の黒胡麻羊羹は、男女問わず人気の和菓子のひとつ。なんといってもいかに濃厚かというのが食べずとも伝わってくるような漆黒の外観も印象的。実は甘さはさほど強くはなく、むしろ黒胡麻のリッチなコクやほんの少しの渋み、そこに加わる良質な油脂の素朴な風味を楽しめる大人な羊羹。こういった羊羹系は珈琲やお茶と合わせたくなりますが、むしろアイスの抹茶ラテやカフェラテとも合いそうな、渋いのにイマドキなお菓子。
そしてイマドキなお菓子といえば、その季節の様々な魅力をアピールするような、かんたんなゆめさんの定番「嬉々」。こちらは檸檬餡でクリームチーズを包んだ、レアチーズケーキのような練り切り。けれどもそこはきちんと和菓子。檸檬餡なので、あとからふんわりとまろやかな白餡の優しい甘味にほっと肩の力が抜けていきます。今回は夏らしい「うちわ」をチョイス。練り切りはお花や自然を連想させるものが多く見られますが、うちわから飛び出して泳いでいってしまいそうな金魚に惹かれてご指名を。
金魚の口元にキラリと光る透明な水泡の錦玉が、活気に満ち溢れる夏に一滴の儚さを演出しているかのよう。
今回ぜひおすすめしたいのが、なんとも爽やかな「かぼす羹」。じつはこちらのかぼす羹、寒天だけではなく葛も掛け合わせて作っていらっしゃるんです。そのため、寒天のみよりもぷるぷるっとした弾力やもっちりとした食感を楽しむことができ、普段和菓子に馴染みのない方でもぺろりとお召し上がりいただけそうな和菓子です。また、食感だけではなく、フレッシュなかぼすの果汁と果皮も使用しているため、ジューシーながらも時折パチンと口の中で弾ける青々しいほろ苦さがアクセントになり、それでいて不思議と冷たい抹茶と合うという日本の魅力に溢れた逸品。
若い人のお店だから…私は和菓子食べないから…という方にこそ、いつもとは一味ちがうカフェタイムを過ごしていただけたら、もっと和菓子が楽しくなるのではないかなぁと思える場所です。
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