人見知りには原因があった!保育士が教える「子どもが誰とでも楽しく過ごすための方法」とは
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。
今回は人見知りが激しい子の原因とその解決方法についてお話ししていきたいと思います。
くっつき虫の人見知り
人見知りと言えば、身近でない存在の他人に対して恐怖や不安を感じて泣き出してしまうことです。
これらは生後6ヶ月頃から始まって2歳頃までには落ち着くとされているものの、個人差が大きく、子どもによっては3歳になったのにまだ続いているなんてこともあります。
よく「人見知りは成長している証だから」なんて話も聞きますが、事あるごとに抱っこを求められたり、足にしがみつかれたりしては困ってしまいますよね。
また、なかなか人見知りが落ち着かなければ「この子は人付き合いが苦手なのかしら?」と心配になってしまうこともあるかもしれません。
ところが、ある方法を知っていれば、人見知りを少しずつ落ち着けることができるのです。
それさえ知っていれば、「もう!ちゃんと挨拶しなさい」なんて叱る必要もなくなりますよ。
一体どのような方法があるのでしょうか。
やってみよう!
子どもたちの人見知りを落ち着かせる方法。
それは、親が相手の人に対して笑顔で親しく接する様子を見てもらうことです。
例えば、家に友人が来た時に、人見知りをして抱っこを求めてきたとしましょう。
そんな時に「怖い人じゃないよ。ほら、挨拶してごらん」と背中を押したところで、子どもたちにとって恐怖を克服することにはなりません。
むしろ、突き放されたことで不安は大きくなってしまうことでしょう。
そんな時には「ママの大好きなお友達なんだよ」と仲が良いことを伝え、その上で笑顔で親しく接する姿を見てもらってください。
そうすることで、子どもたちの恐怖心は段々と和らいでいくのです。
どうして?
なぜ、そうする事で子どもたちは安心するのでしょうか。
それは、親が楽しくコミュニケーションをとる姿を見ることで、その人が信頼できる人物であると感じられるからです。
子どもたちは親から自分の思いを受け止めてもらい、笑顔で優しく接してもらうことで親子の信頼関係を築いてきました。
そのため、それと同じように関わる姿を見てもらうことで、親にとって自分と同じように大切な存在であることが分かります。
それは同時に、自分にとって恐怖や不安を与える人間でないということでもあるのです。
すると、その様子を見て、子どもたちの不安は少しずつ和らいでいきます。
しかし、「怖い人じゃないよ。ほら、挨拶してごらん」と無理やり背中を押してそまうとどうでしょうか。
初めて会った人はどのような人物かは分かりません。
恐怖心の方が優ってしまい、子どもたちにとっては逆効果となってしまうのです。
そのため、信頼のできる親しい存在であるということは言葉で説明するよりも、まずは親の背中を見てもらうことが子どもにとっては1番分かりやすいのです。
関わりには順序がある
確かに、親が楽しく関わる姿を見せることで、子どもたちの人見知りは少しずつ和らいでいくことでしょう。
しかし、ここで注意したいのは、子どもたちは自分の親とのコミュニケーションを基礎として、少しずつ周りへと関わりを広げていくということです。
つまり、親とのやりとりを通して人との関わり方を覚えていくのです。
そのため、親とのコミュニケーションがしっかりと確立されていなかったり、他者への関わりを広げていける段階にない場合には、人見知りを収めることは難しいでしょう。
とは言え、一緒に関わることは難しくとも、そういった姿を見せておくことで、子どもたちにとって"同じ空間に一緒にいる"という不安は少しずつ和らいでいくものです。
そのため、そういった親とのコミュニケーションが確立していない子の前でも、笑顔で関わる姿を見せることは非常に意味のあるものであり、また同時にそれによって少しずつコミュニケーションを覚えることができるでしょう。
まとめ
今回は子どもたちが人見知りする原因とその解決方法についてお話ししました。
生後6ヶ月頃から始まる人見知りですが、2歳頃までには落ち着くとされているものの、その個人差は大きいものです。
そんな子どもたちの人見知りを落ち着かせるためには、無理やり背中を押したり、「大丈夫だよ」と言葉で伝えたりするよりも、まずは笑顔で仲良く関わる姿を見せるのが良いでしょう。
無理に克服しようとするものではありませんが、コミュニケーションの楽しさを伝えるためにも、こういった方法を取り入れてみることは非常に効果的です。
人見知りに困っている方は、ぜひ試してみてくださいね。