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オズーナが35本目のホームランで大谷に追いつき、マーテイは30本到達。テオは前年の本数に並ぶ

宇根夏樹ベースボール・ライター
マーセル・オズーナ/捕手はエリーアス・ディアス Aug 10, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月10日、マーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)は、35本目のホームランを打ち、ナ・リーグ本塁打トップの大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)に並んだ。

 この日、大谷は、3打数0安打。4打席目は、申告敬遠で出塁した。また、大谷とオズーナに次ぐ、3位のケテル・マーテイ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)は、シーズン30本塁打に到達した。

 オールスター・ブレイク後、大谷は、6本のホームランを打っている。だが、オズーナとマーテイの本数は、それを上回る。オズーナが9本、マーテイは11本だ。オズーナは、ここ3試合とも1本ずつ。前日も、34本目のホームランを打った時点で大谷と並んだが、その後、大谷が35本目を打った。

 8月に入ってから、大谷は、8試合で打率.182(33打数6安打)と出塁率.222、3本塁打だ。シーズン打率は.300となり、前日のナ・リーグ1位から、サンディエゴ・パドレスの2人、打率.302とルイス・アライズと打率.300のジャリクソン・プロファーに次ぐ3位となった。

 また、大谷の83打点はナ・リーグ2位のままながら、1位のオズーナは35本目のホームランで90打点に達し、3位のマーテイは30本目のホームランで81打点目を挙げた。ただ、その後、マーテイは、左足首を痛めて交代した。レフトからの送球を二塁で受けた際に、ヘッド・スライディングをしてきた走者の身体が、マーテイの左足に乗っかるような格好となった。

 各リーグで15本塁打以上の選手は、以下のとおり。

筆者作成
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 テオスカー・ヘルナンデス(ドジャース)は、26本目のホームランを打ち、昨シーズン全体の本数に並んだ。自己最多は、2021年の32本塁打だ。ドジャースは、8月10日が117試合目、テオスカーは出場115試合目。3年前、トロント・ブルージェイズが117試合を終えた時点で――当時のテオスカーはブルージェイズでプレーしていた――テオスカーのホームランは20本だった。出場115試合の時点で比べても、今シーズンのほうが2本多い。

 ジャクソン・メリル(パドレス)は、前日が9回表の同点ホームラン、この日は8回表の同点ホームランだ。シーズン17本塁打のうち、9回のサヨナラ本塁打が1本、8回以降の同点ホームランは4本を数える。

 メリルと同じく、17本目のホームランを打ったザック・ネト(ロサンゼルス・エンジェルス)については、こちらで書いた。

「ネトとオホッピーは、エンジェルスの遊撃手と捕手によるシーズン本塁打記録を塗り替えるのか」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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