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史上最多のサヨナラ負けを喫するチームが誕生!? シーズン最多まであと4試合

宇根夏樹ベースボール・ライター
ポール・モリター監督(ミネソタ・ツインズ)Apr 2, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月8日に続いて9日も、ミネソタ・ツインズはサヨナラ負けを喫した。今シーズン、11試合目と12試合目のサヨナラ負けだ。

 サヨナラ負けのシーズン記録は16試合。1966年のボストン・レッドソックス、1969年のサンフランシスコ・ジャイアンツ、1975年のヒューストン・アストロズが記録している。

 ツインズのサヨナラ負けは、8月10日の試合が終わった時点で、アウェーの58試合中12試合、20.7%を占める(サヨナラ勝ちはホーム、サヨナラ負けはアウェーでしか起きない)。残りは23試合なので、同じ割合であればサヨナラ負けは4~5試合増え、最多タイの16試合か、新記録の17試合となる。

 ただ、サヨナラ負けが多くても、そのシーズンに負け越すとは限らない。今シーズンのツインズは借金9を抱えていて、サヨナラ負けのシーズン記録を持つ3チーム中、1966年のレッドソックスと1975年のアストロズは負け越しているが、1969年のジャイアンツは90勝72敗だった。

 また、ツインズが過去に12試合以上のサヨナラ負けを喫した3シーズン(ワシントン・セネタース時代を除く)のうち、1964年(15試合)は借金4の79勝83敗ながら、1969年(13試合)は97勝65敗、1987年(12試合)は85勝77敗。どちらも地区首位でレギュラーシーズンを終え、1987年はワールドシリーズ優勝を果たした。

 8月10日の試合で、ツインズは9回表の2死から2連打で1点を返し、ホームランが出れば同点となる――サヨナラ負けの可能性が生じる――ところまで迫ったが、3対5で敗れた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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