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『シン・仮面ライダー』全米劇場公開へ 上映会でファンから雄叫び上がる

安部かすみニューヨーク在住ジャーナリスト、編集者
上映会で記念撮影をする仮面ライダーのファン。(c) Daphne Youree

国民的ヒーロー、仮面ライダーがスクリーンに蘇った最新映画『シン・仮面ライダー』。日本で今年3月に公開以降、興行収入が20億2000万円(4月23日時点)を突破し、歴代の『仮面ライダー』映画史上最高記録を樹立したとして話題だ。

(c) ISHIMORI PRODUCTION INC. TOEI COMPANY, LTD. /2023 Shin Kamen Rider Film Partners
(c) ISHIMORI PRODUCTION INC. TOEI COMPANY, LTD. /2023 Shin Kamen Rider Film Partners

海を越え、この新作がいよいよアメリカに上陸する。

5月31日と6月5日の2日間、全米1000館以上の劇場で公開が決まった。どの映画館で上映されるかは、配給会社ファゾム・イベンツのウェブサイトで確認できる。

全米公開に先立ち、ニューヨークのジャパン・ソサエティーは23日にファンを招き、北米プレミア上映会を行った。

収容人数260人の劇場は上映会のこの日、熱狂的なファンで満員御礼となった。(c) Daphne Youree
収容人数260人の劇場は上映会のこの日、熱狂的なファンで満員御礼となった。(c) Daphne Youree

映画自体は現代を舞台に、仮面ライダーが「悪」に立ち向かうため、暴力と流血シーンのオンパレードだが、ファンは演技や演出が気に入ったようで、そのようなシーンのたびに「オォ!」と大歓声と時に“笑い”が沸き起こり、盛り上がりを見せた。

両親の仕事の関係で北海道で育ち、現在はニューヨークで暮らすアメリカ人男性は、『仮面ライダー』を観て育った1人。「仮面ライダーは自分にとっての永遠のヒーローだから、この日を楽しみに待っていた」と、上映イベントを待ちきれない様子だった。

会場では撮影ブースも設置され、上映後に仮面ライダーと記念撮影をしたいと列を成すファンの姿が絶えなかった。

(c) Daphne Youree
(c) Daphne Youree

『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』『新世紀エヴァンゲリオン』などで海外でも高い評価を得ている庵野秀明氏の脚本・監督作の『シン・仮面ライダー』。当初、全米公開は一夜限りだったが、これらの盛り上がりから急遽さらにもう1日が追加された。アメリカでも日本の国民的ヒーロー、仮面ライダー旋風が巻き起こるだろうか?

(Text by Kasumi Abe)無断転載禁止

ニューヨーク在住ジャーナリスト、編集者

米国務省外国記者組織所属のジャーナリスト。雑誌、ラジオ、テレビ、オンラインメディアを通し、米最新事情やトレンドを「現地発」で届けている。日本の出版社で雑誌編集者、有名アーティストのインタビュアー、ガイドブック編集長を経て、2002年活動拠点をN.Y.に移す。N.Y.の出版社でシニアエディターとして街ネタ、トレンド、環境・社会問題を取材。日米で計13年半の正社員編集者・記者経験を経て、2014年アメリカで独立。著書「NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ」イカロス出版。福岡県生まれ

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