【まち針が刺さったペットフード】散歩中の犬が誤飲して手術。愛犬家ができることは?
6月27日、神奈川県座間市内の路上にまち針が刺さったペットフードが置かれ、散歩中の犬が誤飲して胃切開の手術をしたことがわかりました。
犬を飼っている人のなかには、この事件を知って背筋が寒くなった人もいるでしょう。今日は、その事件と飼い主のできることを考えてみましょう。
路上にまち針が刺さったペットフードが置かれた事件とは?
TBS NEWS DIGは、座間市で路上にまち針が刺さったペットフードが置かれ、深夜に散歩中の犬が誤って食べていたと伝えています。その犬は、動物病院で針を確認して、胃切開の手術を受けたということです。早く回復することを願います。
つまり、路上に犬用のおやつのサツマイモが点々と落ちていて、それらにはまち針が刺さっていたというのです。
この犯人は、犬の習性をよく知っています。それは、一般的に犬の好物は、肉などのジャーキーを思い浮かぶのですが、サツマイモにしていることです。
犬を飼ったことのある人なら、サツマイモのおやつは甘くて犬が好むことを理解しています。
そして、サツマイモのおやつは比較的弾力性があるので、まち針を入れやすいのです。ニュースでそれらの写真を見ると、針先が出ないように、緻密に細工されています。犯人は、冷静に意図的に、まち針が刺さったサツマイモを路上に置いたのでしょう。
神奈川県警によりますと、新たにまち針が刺さったペットフードとみられる物が見つかったのは、他にも横浜市や相模原市でもあるということです。
なぜ、まち針が刺さったペットフードを置いたのか?
なぜ、このような卑劣な行為をしたのかは、犬が嫌いか、排泄物を処理できていない飼い主に対して、いら立ってやったのではないでしょうか。
理由はどうあれ、このような行為は、動物愛護法違反の疑いで警察が調べています。繫華街なので、多くの防犯カメラがあるので、犯人が早くわかることを願っています。
飼い主のできることは?
暑い日が続くと熱中症の心配があるので、犬の散歩時間は、日が暮れた遅い時間か早朝が最適です。神奈川県で、このような路上に、まち針が刺さったペットフードが置くという悪質な行為は、模倣犯が出てくる可能性があります。
犬の散歩中に、口にしてはいけないものが地面にある可能性があることを頭に入れておきましょう。
拾い食いさせないためのNG行為
幼い頃から、拾い食いさせないようにしつけることは、大切です。食欲旺盛な犬は、100%防ぐことが難しい子もいます。以下がしてはいけないことです。
・満腹にして散歩に出る
散歩しているときに、犬が空腹なので路上に、ペットフードが置いてあると食べると思って、ペットフードをあげてからいけばいいと思っていませんか。
たしかに、散歩中に満腹なので、あまり拾い食いをしないかもしれません。それでも食後に散歩をさせるのは、よくないのです。
それは、犬は、胃拡張胃捻転という病気があるからです。
胃拡張胃捻転は、胃が大きくなりねじれて発症します。胃や周囲の血流が遮断されるので、ショック状態に陥るため、緊急性の高い病気です。死に至ることも多くあります。
特に、ジャーマン・シェパード、セント・バーナード、ドーベルマンなどの大型で胸が深い犬種に多く発生する病気です。小型犬でも、まれになることがあります。
したがって、胃拡張胃捻転という病気があるので、食後は散歩などに行かずにゆっくりさせておくことが大切です。
・拾い食いの現場を見たら、すぐに取ろうとする
犬は拾い食いをすることは、いけないことは理解しています。それを飼い主が取ろうとすると、犬は取られないように、慌てて飲み込んでしまいます。
犬が何かを口にした場合には、取り上げるのではなく、好物のおやつを散歩中に持っていて、おやつをあげて落としたすきに取る方法がいいですね。
拾い食い防止の散歩の仕方
なにが落ちていても見向きもしない犬なら、いいですが、そうじゃない子もいます。もちろん、拾い食いをさせないように訓練しておくことも大切ですが、以下のこともしてあげてください。
・リードは短く持つ
犬の行動がよくわかります。
・草むらなど見づらい場所に犬を入れない
犬が見づらいところに入って、なにかを食べる可能性があるからです。
・地面に変なものが落ちてないかを見ながら歩く
遠目になにか落ちているところは、散歩をさせないようにしましょう。
・口輪をする
暑い日が続くので、熱中症があるので、夏場はよくないです。寒い時期なら、大丈夫です。
まとめ
今年の夏は、すでに観測史上でも稀に見る猛暑の夏になっています。
日が暮れてからの犬の散歩になると思いますが、そうなると、見通しが悪いですね。飼い主は、世の中には、ペットフードにまち針が刺さっているものを置く人がいることを思い出して、慎重に犬の散歩をさせてあげてください。
愛犬の命を守るのは、飼い主の上述のような注意が大切です。