猫が『お留守番時に感じる気持ち』3つ!寂しさだけじゃない、猫によって異なる心の持ちようとは?
猫は独立心が強い動物とされますが、飼い主が家を留守にする際には様々な感情を抱くことがあります。しかしその気持ちは猫の性格や、環境によって大きく異なるようです。
1.猫の『お留守番時の気持ち』3つ
1‐1. 不安や寂しさ
お留守番中の感情の一つは、不安や寂しさです。
とくに飼い主に強い依存がある猫や、甘えん坊な性格の猫・子猫・社会化が不足している猫は、飼い主がいないことで不安を感じやすくなります。
これらの猫は飼い主の不在に慣れておらず、孤独感を強く感じることが多いようです。
そして過剰な鳴き声や家具を傷つける行動が見られたり、ストレスを抱え込んだりしてしまう猫もいます。
このような場合は猫の安心感を高めるために、飼い主のにおいがついた毛布やおもちゃを用意したり、猫が懐いている人に世話をお願いしてもいいでしょう。
1‐2. 探索と冒険
留守番時に不安を感じる猫もいる一方、お留守番を楽しむ猫もいます。
飼い主が不在の間に自由に家を探索したり、新しいおもちゃや家具に興味を示したりします。
このタイプの猫は好奇心が旺盛で新しい刺激を楽しむ傾向があり、お留守番を一種の冒険として捉え、自分自身でエンターテイメントを見つけることができます。
しかし興味があるものに対して過剰に反応することもあるため、危険な場所や物品は予め取り除いておきましょう。
安全な環境を提供することで、猫の探究心を満たしつつ、事故を防ぐことができます。
1‐3.リラックス
多くの猫は、お留守番をリラックスする時間と捉えています。飼い主がいない時間を利用して、静かに寝たり、自分のペースで過ごすことを好んでいるのです。
こういった猫は留守番時のストレスに強く、自分自身で感情をコントロールする能力に優れています。
とくに年齢を重ねた猫や、日常的に適度な刺激を受けている猫は、お留守番中も落ち着いて過ごせる傾向があるようです。
飼い主としてはこうした猫の性格に合わせて、安心できる寝場所やお気に入りの隠れ家を用意してあげましょう。猫が快適に過ごせる環境を整えてくださいね。
2.猫のお留守番で注意したいポイント
基本的に猫は留守番が得意な動物ですが、留守番させるときはいくつか注意点に気をつけましょう。
2‐1.安全な環境の確保
猫のお留守番時で非常に重要なのは、安全な環境を整えることです。たとえばつぎのような点に注意を払いましょう
• 危険物の除去
猫が誤って飲み込んだり、怪我をしたりする可能性のある物(小さな玩具、紐、ビニール袋など)を片付けます。
• 窓やベランダの確認
猫が落下する危険がないよう、窓やベランダの開口部を適切に管理します。
• 電気コードの保護
猫が噛んでしまう可能性のある電気コードをカバーで保護するか、手の届かない場所に移動させます。
• 閉じ込め防止
引き出しや戸棚など、猫が中に入り込んで閉じ込められる可能性のある場所を確認し、必要に応じて対策を講じます。
2‐2.快適な環境の提供
猫がストレスなくお留守番できるよう、快適な環境を整えることも大切です。
• 適温の維持
季節に応じて適切な室温を保ちます。特に夏場は熱中症に注意が必要です。
• 新鮮な水の確保
清潔で新鮮な水を十分に用意します。自動給水器の使用も検討しましょう。
• トイレの清潔さ
出かける前にトイレを清掃し、快適に使用できる状態にしておきます。
• 隠れ家や高い場所の用意
猫が安心して過ごせる隠れ家や、高い場所からの見晴らしのよいスポットを用意します。
2‐3.ストレス対策
長時間のお留守番は猫にとってストレスになる可能性があるので、適切な対策を講じましょう。
• おもちゃの用意
一人で遊べるおもちゃを用意し、退屈しないよう配慮します。複数用意しておくと、猫が飽きにくいのでおすすめです。
• 快適な環境
キャットタワーや窓際の棚など、猫が楽しめる環境を整えます。
2‐4.帰宅後のケア
留守番を頑張った猫のアフターケアを忘れてはいけません。猫に安心感を与えるためにも、声掛けをしたり猫の健康状態も観察しましょう。
• 猫の様子を観察
帰宅後は猫の様子をよく観察し、異常がないか確認します。
• スキンシップ
適度なスキンシップを取り、安心感を与えます。
3.まとめ
猫のお留守番時の気持ちは、個々の猫の性格や習性に大きく依存します。
不安や寂しさを感じる猫、探索と冒険を楽しむ猫、自己管理とリラックスを優先する猫など、さまざまな反応が見られます。
飼い主は猫の性格に合わせた対策を講じながら、留守中も猫が安心して過ごせるようサポートすることが重要です。