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暑い夏の鉄道旅行 暑さ・熱中症対策に気を付けたい点は?

清水要鉄道ライター
夏空の下、東八尾駅を発車する高山本線富山行き

命の危険すら感じるような暑い日々が連日続く、今日この頃。あまりの暑さに出かけるのをやめたという方も多いだろうが、一方でそれでも旅に出たいという方もいることだろう。この記事ではそんな方に向け、旅の中で実践できる暑さ・熱中症対策を紹介していこう。

1.疲れをためない・しっかり寝る

熱中症対策の一番の基本はやはり疲れをためないことだ。睡眠不足や疲労がたまっている状態だと体調を崩しやすくなるし、熱中症になるリスクも上がる。始発から終電までの活動はなるべく避け、旅の前日は早く寝て睡眠時間を確保したいものだ。ネットカフェでの仮眠は宿泊費を安く抑えられるのが魅力だが、ホテルや旅館での宿泊と比べるとやはり疲れが取れにくいので、連泊は避けた方がよいだろう。乗る以上は車窓をしっかり眺めたい派の方も多いだろうが、車内でも疲れてきたらちゃんと寝ることが大切だ。もちろん、乗り過ごしに気を付けた上でのことだが。

2.こまめに水分補給をする

熱中症対策として欠かすことができないのが水分補給だ。たとえクーラーの効いた列車に乗っているだけだとしても、水分補給を怠るべきではない。節約志向の方なら、自宅やホテルなどからペットボトルに入れた水を持参するのも手だが、荷物が嵩張るし、持参分だけでは足りなくなる可能性もある。命に係わる出費と割り切って、現地調達するのが一番無難だろう。その場合は自販機やコンビニよりもスーパーやドラッグストアで買っておく方が出費を抑えることができる。

3.身体をしっかり冷やす

水分補給と並行して、身体の冷却も心掛けたい。冷却スプレーや制汗シートを使う、水道で顔や腕を洗うなどの方法がある。小さな無人駅の場合、水道がそもそもない場合もあるので、旅先については事前に調査しておいた方がいいだろう。

4.暑さ対策グッズを活用する

前述の冷却スプレーや制汗シート以外にも、旅先で活用できる暑さ対策グッズは多い。持ち歩ける扇風機「ハンディファン」を持っていくのも手だ。また、日差しの下を歩く際には帽子や日傘を必ず使おう。男性用日傘がすっかり浸透した感のある昨今、老若男女問わず日傘は活用するべきだろう。

5.荷物を減らして身体への負担を減らす

荷物が多ければ、必然的に体への負担も大きくなり、それに伴って疲れやすくなる。連泊する場合は荷物の大部分を宿に置いておく、同じ駅に戻ってくる行程ならコインロッカーに荷物を預けるなどの方法で、荷物を減らすのも熱中症対策に繋がる。

6.暑さに適した服装を選ぶ

汗をかきやすいこの季節、Tシャツは速乾性のものがおススメだ。また、暑い季節、半袖半ズボンを選ぶ方も多いだろうが、これに関しては虫除け・日焼け対策の観点から長袖・長ズボンを選びたいという方もいることだろうから、万人におススメできるわけではない。速乾性の長袖シャツや長ズボンも出ているので、そうしたものを選ぼう。

また、臭い対策として服はただ洗濯するのではなく熱湯につけ置きして臭いの元を取り除こう。臭い服を着ての旅は臭いがこもりやすい列車内では他の乗客に迷惑をかけてしまう。

夏の無人駅(信越本線 保内駅)
夏の無人駅(信越本線 保内駅)

7.無理をしない

暑さ対策を万全に行っても、時には体調を崩してしまうことがある。そうした時は無理をせずに旅を中断して引き返すことも大切だ。歩く予定を立てていたけれども、熱中症警戒アラートが出ているから計画を変更するといったようなことも自分の命を守ることに繋がる。計画段階でも、歩かないと行けない行程などはこの季節にふさわしくないと判断して別の機会の旅に回すなどの判断が大切だ。しんどい状態で旅をして楽しいとは言えない思い出を残すよりも、体調が万全の状態で旅をした方がよい思い出が残るというものだ。

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鉄道ライター

駅に降りることが好きな「降り鉄」で、全駅訪問目指して全国の駅を巡る日々。

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