【栃木】出流山満願寺に響く風鈴の音色に願いを込めて
夏の音といえば、蝉の声、花火、祭りの太鼓、そして風鈴だろうか。
今回は、栃木県栃木市の出流山満願寺を訪れた。
現在、出流山満願寺の境内では、参拝者が奉納した数多くの風鈴が参拝者の願いとともに飾られている。
緑あふれる本堂への階段を上がりながら、涼やかな風鈴の音色を楽しんでみてはいかがだろう。
出流山満願寺について
出流山満願寺は、今から約1200年前、日光山を開いた勝道上人により開山されたと伝えられる。
御本尊は弘法大師御作の千手観音菩薩。坂東三十三観音第十七番札所である。
宗派 真言宗智山派
御本尊 千手観音菩薩(弘法大師御作)
参拝に訪れた際は、山門の一対の仁王像にも注目して欲しい。足利時代の作で、威風堂々とした姿が印象的だ。
本堂(大御堂)は日本三御堂の一つと称され、徳川中期の堂宇建築の代表的なものとされる。
本堂から更に奥に進むと、大悲の滝、そして奥之院の拝殿へと至る。
本堂と奥之院をつなぐ山道も緑が美しい。奥之院までゆっくりと自然散策するのもおすすめだ。
大悲の滝は、滝行を行うことでも知られる(要予約)。
奥之院の鍾乳洞の湧き水が直接落ちている大悲の滝。雑念を払い、心身を清め、心を穏やかにすることができるのではないだろうか。
子授け、安産、子育てのご利益があるとされる十一面観音菩薩
奥之院には鍾乳洞で自然にできた十一面観音菩薩が祀られている。かつて、この「観音の霊窟」に籠り、のちの勝道上人となる男の子を授かったと伝えられることから、子授け、安産、子育ての御利益があるとされる。
奥之院への参拝の様子は、また別の記事で改めて紹介したい。
御朱印について
出流山満願寺では御本尊の御朱印のみ受けることができる。参拝の前に本坊で御朱印帳を預け、帰るときに受け取ることもできるようだ。
最後に
出流山満願寺を訪れたのは8月はじめ頃だが、すでに秋海棠が咲き始めていた。
秋海棠は夏の終わりを告げる花。例年9月には見頃を迎えるという。
夏が終わる前に、風鈴の涼やかな音色が聴こえる夏らしい景色を見ておくのも良いかもしれない。
【基本情報】
出流山満願寺
住所:栃木県栃木市出流町288
アクセス:
*お車でお越しの場合
東北道「栃木IC」より約30分
北関東道「佐野田沼IC」より約40分
*電車でお越しの場合
JR両毛線あるいは東武日光線「栃木駅」からふれあいバス寺尾線で約70分、終点の「出流観音」下車後、徒歩約10分(400m)
駐車場:有 50台
参拝時間:
*境内 8:30~17:00
*奥之院
(4月~9月)8:30~16:00
(10月~3月)8:30~15:00
奥之院入山料 大人300円、小人200円
滝行 1人5,000円 要予約
座禅 1人1,000円 要予約
出流山満願寺 公式ホームページ
出流山満願寺 公式Instagram