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3日前にサヨナラ満塁本塁打を打った打者と、5日前にサヨナラ満塁本塁打を打たれた投手が対戦した結果は?

宇根夏樹ベースボール・ライター
スティーブ・ピアース(トロント・ブルージェイズ)Jul 30, 2017(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 トロント・ブルージェイズのスティーブ・ピアースは、7月27日のオークランド・アスレティックス戦でサヨナラ満塁本塁打を打った。ロサンゼルス・エンジェルスのバド・ノリスは、7月25日のクリーブランド・インディアンズ戦でサヨナラ満塁本塁打を打たれた。

 ブルージェイズとエンジェルスは、7月28日からトロントで3試合を行い、ピアースとノリスは30日に対戦した。その結果は、やはりと言うべきか、まさかと言うべきか、サヨナラ満塁本塁打だった。

 イライアス・スポーツ・ビューローなどによると、1シーズンにサヨナラ満塁本塁打を2本打ったのは、1926年のサイ・ウィリアムズと1986年のジム・プレスリーに続き、ピアースが3人目だという。

 ウィリアムズは4月と9月、プレスリーは4月と7月に記録した。それに対し、ピアースは4日間に2本だ。また、ウィリアムズとプレスリーは、それぞれ2本とも同点から。ピアースは1本目を同点、2本目を3点ビハインドの場面で打った。

 一方、ノリスは6日間に2本のサヨナラ満塁本塁打を打たれた。MLB.comのデビッド・アドラーの記事によれば、1シーズンにサヨナラ満塁本塁打2本を喫したこれまでの4投手、サチェル・ペイジ(1952年)、リンディ・マクダニエル(1963年)、リー・スミス(1995年)、フランシスコ・ロドリゲス(2009年)のうち、最もスパンが短かったのは、6月30日と7月18日のスミスだという。

 2本のサヨナラ満塁本塁打の間に、ピアースは本塁打を打っておらず、ノリスも本塁打を打たれてはいない。

 ピアースが放った2本は、通算本塁打としては75本目と76本目、満塁本塁打としては2本目と3本目、サヨナラ本塁打としては1本目と2本目だ。ノリスが喫した2本は、通算本塁打としては144本目と145本目、満塁本塁打としては6本目と7本目、サヨナラ本塁打としては2本目と3本目だ。ここ2年(2015年8月~2017年7月)のノリスの被本塁打は、20本のうち満塁本塁打が5本を占める。

 なお、ピアースとノリスは、ヒューストン・アストロズ(2012年)とボルティモア・オリオールズ(2013~15年)で、チームメイトとしてプレーした。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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