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寒さに負けないで!春はもうすぐそこ!梅や山茱萸の花が咲く下野薬師寺で健康祈願

mellia狛犬フェチのフリーフォトライター
山茱萸(さんしゅゆ)の花

ここ数日、関東はまた一段と寒くなったが、落ち着かない気候に体調を崩してしまう人もいるのではないだろうか。

忙しい年度末だからこそ、身体を大切に過ごして欲しい。

さて、こんな不安定な気候でも花たちは春に向けて準備万端だ。

下野薬師寺の境内に咲く梅の花
下野薬師寺の境内に咲く梅の花

中でも下野薬師寺の春は、毎年多くの花たちが咲きとても美しい。

下野を訪れたのはつい先日。その数日前は早桜を愛でていたことが嘘のように、みぞれの降る寒い日だった。

それでも、梅や山茱萸(さんしゅゆ)が咲いている姿を観ると、春が確実にやってきていることを感じる。

さっそく春の花たちが共演する下野薬師寺を歩いてみよう。

下野薬師寺

下野薬師寺の歴史は飛鳥時代まで遡る。

戒壇堂(六角堂)
戒壇堂(六角堂)

680年天武天皇により、皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈るために建立された。

御本尊は薬師如来であるが、より身近な存在として感じてもらいたいと、御本尊の御身代わりとして「撫で薬師如来」が本堂前に置かれている。

本堂
本堂

訪れた際は、自身や大切な人の健康を願い、薬師如来様を優しく撫でてはいかがだろう。

下野薬師寺は日本三戒壇(にほんさんかいだん)として有名だけれど、そもそも日本三戒壇ってなに?

下野薬師寺は日本三戒壇の一つに数えられる。

僧侶として守るべき規律のことを「戒律(かいりつ)」、そしてその戒律を授けることを「授戒(じゅかい)」、授ける場を「戒壇(かいだん)」という。

奈良時代、中国から来日した僧である鑑真により「日本三戒壇」が定められ、僧侶となる者は戒壇院で修業をし「授戒」を受けなければ、正式な僧侶として認められなかった。

「日本三戒壇」
・奈良の東大寺
・福岡の観世音寺
・栃木の下野薬師寺

朱色の復元回廊と梅の花のコラボレーションが美しい

復元回廊のそばに咲く梅の花
復元回廊のそばに咲く梅の花

下野薬師寺跡は昭和41年から発掘調査が行われ、現在の下野薬師寺の境内にも当時を偲ぶ史跡が多く残されている。

中でも、復元された朱色の回廊が美しい。

満開の梅の花とのコラボレーションは写真に収めたい絶景スポットだ。

4月が待ち遠しい!鑑真所縁の瓊花(けいか)の花が咲くのを観たい

瓊花(けいか)の蕾
瓊花(けいか)の蕾

鑑真が開いた奈良の唐招提寺。その唐招提寺から分けてもらった1本の苗木が、下野薬師寺で昨年初めて花を咲かせ話題になった。

小さな白い花が可愛らしい瓊花。

4月、瓊花の開花に合わせて訪れるのも良いかもしれない。

最後に

境内に咲く椿
境内に咲く椿

春本番になれば、花たちが次々に咲き始めるだろう。

下野薬師寺では、錦漁葉椿(きんぎょばつばき)や桜、そして瓊花など春の花たちでいっぱいになる。

待ちに待った春を満喫する花たちを愛でに訪れてみてはいかがだろう。

【基本情報】
下野薬師寺
住所:栃木県下野市薬師寺1737
アクセス:
・お車の場合:
北関東自動車道「宇都宮上三川IC」より約15分
東北自動車道「栃木IC」より約30分
・電車の場合:
JR宇都宮線「自治医大駅」下車、タクシーで約10分(徒歩約30分)
駐車場:有(本堂前)
受付時間:9:00~17:00
下野薬師寺公式サイト

狛犬フェチのフリーフォトライター

はじめまして、フォトライターのmelliaと申します。神社仏閣、歴史に興味があり、地域の魅力とともに紹介しています。なかでも狛犬が好きすぎて、いつか狛犬写真集を出すことが夢です。日本中に数多くある神社やお寺を、より身近に感じていただけると幸いです。現在、栃木を拠点としているため、北関東エリアを中心に活動しています。宜しくお願いします。

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