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刺し身、白子ポン酢、アラ汁──春を告げる「桜鯛」を駅前商店街で購入、調理しました【四條畷市】

具志堅浩二フリーライター(四條畷市・交野市)

 3月30日午前、JR四條畷駅近くの商店街にある鮮魚店で、「桜鯛」の丸魚を見つけました。「桜鯛」とは3〜5月の産卵期に獲れるマダイのこと。この時期のマダイは、オスは白子、メスは卵を抱えており、それらを味わえるのもこの季節の楽しみの1つです。早速買い物かごに入れました。

JR四条畷駅北側にある栄通り商店街
JR四条畷駅北側にある栄通り商店街


 この他、大阪府産の生ワカメ、青森県産のホタテ稚貝、キュウリを購入し、帰宅します。

購入した品々
購入した品々


 夕方5時半ごろから調理を開始。まず生ワカメはお湯で1分弱煮て氷水で冷やします。その際、磯の香りが漂って味覚を刺激されました。水を切って細かくしたら、大部分をキュウリとともに酢の物に。茎の厚い部分は刻んで刺し身のつまにします。

まずはキュウリとワカメで酢の物を作っちゃいます
まずはキュウリとワカメで酢の物を作っちゃいます

キュウリは薄切りにして塩でもみ、生ワカメは茹でて程よい大きさに切ります
キュウリは薄切りにして塩でもみ、生ワカメは茹でて程よい大きさに切ります


 続いて、桜鯛をさばきます。体の表面に青い斑点があり、新鮮そうです。ウロコを引いて、3枚におろして身と顔や骨の部分に分けます。お腹の中からは、小さいながらも白子が出てきましたので、1分ほど茹でて氷水で冷やし、ポン酢や生姜、ネギをかけて食べることに。

さばく前の桜鯛。お腹の中には小さな白子が入っていました
さばく前の桜鯛。お腹の中には小さな白子が入っていました


 身は半分を刺し身に、もう半分を皮付きのまま湯をかけて湯引きにします。背骨は焼いてアラ汁に。顔は半分に割って、カマの部分とともに塩焼きにします。

桜鯛の刺し身(湯引き含む)、アラ汁、白子ポン酢、頭とカマの塩焼き、ワカメとキュウリの酢の物、ホタテ稚貝の酒蒸しの6品が完成
桜鯛の刺し身(湯引き含む)、アラ汁、白子ポン酢、頭とカマの塩焼き、ワカメとキュウリの酢の物、ホタテ稚貝の酒蒸しの6品が完成


 こうして、桜鯛の刺し身(湯引き含む)とアラ汁、白子ポン酢、頭とカマの塩焼き、ワカメとキュウリの酢の物、ホタテ稚貝の酒蒸しが完成。家族とともに夕食のスタートです。

マダイは本当に美味しい魚です
マダイは本当に美味しい魚です


 刺し身はマダイらしいうまみがあり、酒が進みます。家族には湯引きの方が人気だったようで、早々になくなりました。

白子ポン酢
白子ポン酢


 白子ポン酢は口に含むとクリーミーな食感で美味です。この時期ならではの味覚に春を感じます。


 酢の物は、ワカメとキュウリの食感が楽しく、塩焼き、酒蒸し、アラ汁もおいしく味わいました。

ホタテ稚貝の酒蒸し。稚貝とはいえ、味はちゃんとホタテでした
ホタテ稚貝の酒蒸し。稚貝とはいえ、味はちゃんとホタテでした

 JR四条畷駅付近の線路沿いのソメイヨシノの木は開花までまもなく、といったところでしたが、一足早く「桜鯛」で春の到来を楽しんだ、という1日でした。 

フリーライター(四條畷市・交野市)

1968年大阪府生まれ。バス・タクシー業界紙、電機業界誌の記者などを経て、2015年に独立。現在は、ヤフーニュースオリジナルTHE PAGEや週刊エコノミストなどで、環境問題、食料安全保障、公共交通から街ネタを含めて幅広いジャンルの記事を取材・執筆中。Yahoo!ニュース エキスパートでは、「地域とそこに住む人が好きになる」記事を追い求めて頑張ります!

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