【目黒区】ホテル雅叙園東京のアートなクリスマスケーキ、2023年10月1日(日)から予約スタート
毎年クリスマスになると、美術工芸品のような目にも美しいケーキを発表し続けている「ホテル雅叙園東京」。
2023年はどんなケーキが発表されるか楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
今回は一足早くホテル雅叙園東京で行われた、新作4種類を含め全7種類の2023年クリスマスケーキ発表会におじゃましてきました!
ペストリー料理長を務める生野剛哉(しょうの たけや)さんの繊細な手仕事が光る、食べるのがもったいないようなエレガントなケーキをご紹介していきましょう。
まずは2023年の新作ケーキを紹介&試食、期待を裏切らない極上のお味
2023年のクリスマスケーキ、新作4種類を試食させていただきました。それぞれのお味と特徴をダイジェストでご紹介していきましょう。
雅な世界観を感じる「抹茶かのこ」
1つ目の新作クリスマスケーキは抹茶、酒粕、栗羊羹などの和素材を含めた7種類の層で創り上げた「抹茶かのこ」。日本美のミュージアムホテルの名にふさわしい、なんとも雅なデザインのケーキです。
生野さんは2016年に「ホテル雅叙園東京」のペストリー総料理長に就任して以来、日本美の粋を尽くした美術品や建築の美しさに感銘を受け、クリスマスケーキでも技巧を凝らした「職人技」を感じさせる繊細なケーキを作り続けています。
今回の「抹茶かのこ」もその世界観が遺憾なく発揮され、まるで美術工芸品のような仕上がりです。
しっかりと感じる酒粕の香り、土台にした黒豆のケーキの存在感を、柔らかな抹茶ムースで包み込み、口の中で調和します。素材は和ですが、ケーキとしての完成度の高さに魅了されました。
奥行きのある絵画のような表現に心が躍る「オレンジ・ノワゼット」
新作2品目は「オレンジ・ノワゼット」です。
クリスマスを迎える温かな家の窓からのぞく風景をチョコレートで表現。切り絵細工のように、風景を重ねて奥行きを出した立体的なデザインが光ります。
甘いくちどけのチョコレートムースの中に、濃厚でビターなザッハ・マッセやガナッシュ、爽やかさを添えるオレンジピールペーストなどを重ね、味わいにも深みを出しています。
このまま飾っておきたいほどの仕上がりですね。
ホワイトクリスマスを思わせる「フロマージュ・フィグ」
ホワイトチョコレートでつくられたポインセチア、全体を白のグラデーションでまとめた「フロマージュ・フィグ」。2023年の新作クリスマスケーキ3品目となります。
まったりと濃厚なクリームチーズのスフレに、白いちじくの滑らかなクレーム、粗く刻んだ白いちじくのコンフィ。
舌に残る楽しい食感や、表面をコーティングしたメープルシロップの甘い香りが、チーズと白いちじくを絶妙に引き立たせていました。
クリスマスカラーの赤でまとめた「フレーズ・柚子」
2023年クリスマスケーキ新作4品目の最後を飾るのは、真っ赤なドレスを身にまとったような華やかな仕上がりの「フレーズ・柚子」です。
「赤」はイエス・キリストが流した血を意味し、神の愛を表現しているといわれています。
真っ赤なベリーのケーキは、柚子の皮を混ぜ込んだクレームダマンドを土台にし、苺のコンフィチュール、白餡と練乳の羊羹、苺のビスキュイを重ねています。
甘さ控えめで軽やかな苺のムースと、中心部分の濃厚な層が絶妙なハーモニーを奏でる一品でした。
購入できるのは幸運な人だけ!? 限定10台の「玉手箱」
白と赤のチョコレートでホテル内を彩る組子細工を表現した「玉手箱」。2段重ねとなっているお重には、溜め息が出てしまうような繊細な細工のスイーツが詰められています。
白いお重の中には生野さんが27年間作り続けているシグネチャー「シシリアン」をはじめとしたプティ・アントルメやチョコレート、焼き菓子などPATISSERIE「栞杏1928」の人気商品がぎっしり。
赤いお重にはクリスマスの人気ナンバーワンである「嘉山(かやま)農園の苺ショートケーキ」が入っています。
「シシリアン」は、ピスタチオやアーモンドのババロワなど7層からなる珠玉の逸品。
生野さんが創り出すスイーツはどれもそうですが、それぞれの層をミリ単位で調整するなど、味わい・舌触り、食感などすべてが繊細に計算されつくされた極上の一品となっています。
甘く濃厚な苺の香りに魅せられる「嘉山農園の苺ショートケーキ」
ホテル雅叙園東京のクリスマスケーキを買うなら、「嘉山農園の苺ショートケーキ」とおっしゃる方も多い、まさにシグネチャーケーキです。
肥料や栽培法にこだわった嘉山農園の苺は、甘く濃厚な香りと爽やかな酸味が特徴。ケーキの箱を開けた瞬間、その香りの素晴らしさに魅了されること間違いなしです。
ショートケーキに使う苺はギリギリまで完熟させ、収穫したその日のうちに使うため、日持ちがしません。
その代わり、蓋を開けた瞬間から素晴らしい苺の香りに部屋中が包まれるほど、鮮烈な印象を与える一品となっています。
クリスマスを待ちわびながら、変化していく味わいが楽しめる「シュトーレン」
「シュトーレン」はドイツのフルーツケーキで、イエス・キリストの降誕を待つ間に食べる伝統菓子です。
バターをたっぷり使った生地にドライフルーツやナッツなどを練り込み、周りを砂糖で包んで仕上げます。
クリスマスまで毎日少しずつドライフルーツの風味が生地になじみ、おいしくなっていくため、クリスマスまでの時間を楽しむお菓子として人気があります。
「ホテル雅叙園東京」のシュトーレンは、しっとりとした生地にドライフルーツのレーズン、チェリー、オレンジピールとアーモンドをたっぷり混ぜ込んで仕上げています。
スパイスが効いた生地の中央には、老舗が作るドイツ製最高級のローマジパンを使用。ワインのお伴にぴったりな、まさに大人のためのシュトーレンという仕上がりでした。
試食させていただいた、新作ケーキは紅茶やコーヒーだけでなく、スパークリングワインとの相性がもばっちり。
クリスマスが待ちきれないほど、ワクワクしてしまうケーキばかりでした。
「ホテル雅叙園東京 クリスマスケーキ2023」は、10月1日(日)から予約受付開始。
特に「玉手箱」は限定10個と狭き門ですので、予約開始スタートと共に問合せ必須ですね。
■取材協力
ホテル雅叙園東京
住所:東京都目黒区下目黒1-8-1
問合せ先:03-3491-4111(代表)