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ラグビー春の選抜 予選リーグの組み合わせ決定!城東、名護、川越東、神戸科学技術、崇徳の5校が初出場!

斉藤健仁スポーツライター
昨年度は東福岡が優勝。大会途中から主力が抜けるが連覇なるか?(撮影・斉藤健仁)

3月20日(月)、3月31日(金)~4月9日(日)に埼玉県熊谷市・熊谷スポーツ文化公園熊谷ラグビー場で開催される「第18回全国高等学校選抜ラグビー大会」の組み合わせが決定した。各ブロックの代表28校と東西の実行委員推薦枠の4校の計32チームが、春の王者を目指す。

◇嬉しい初出場は5校!

3月31日(開幕戦のみ)、4月1日、2日、4日に32チームが4チームずつA~Hの8つのグループに分かれて3試合を戦い、グループ首位のみが決勝トーナメントに進出する。その組み合わせ抽選会は、4月4日(火)試合終了後、大会本部にて、出場8チームの監督、キャプテン出席のもと実施される予定だ。そして6日に準々決勝、8日に準決勝、9日に決勝が行われる。

なお近畿代表5チームについては、近畿大会のベスト4(京都成章、大阪桐蔭、東海大仰星、大阪朝鮮)の4チームについては、すでに出場自体は決まっており、近畿のシード順と近畿5位は3月23日に決定する(※近畿大会の順位を下記のグループ分けに反映)。最多出場は桐蔭学園(神奈川)と東海大仰星の16回で、初出場チームが5校出場する。

埼玉の強豪である深谷が関東大会で上位に進出したため、埼玉2位の川越東が開催県枠で初出場することになった。沖縄の名護は九州大会で上位に入り、徳島の城東も四国大会の第1ブロックで優勝し、それぞれ地力での初出場を決めた。神戸市立科学技術(兵庫)と崇徳(広島)の2校は実行委員会推薦枠での初出場となった。

◇連覇を狙う東福岡は、大会途中から主力8人を欠く

高校ラグビー界は、2014年度は東福岡、2015年度は東海大仰星、2016年度は再び東福岡が、春の選抜、夏の7人制大会、冬の「花園」こと全国高校大会と「3冠」を達成している。つまり、春の王者が夏だけでなく、冬も全国優勝を果たすシーズンが続いており、春の選抜大会は、冬の花園の前哨戦となっている。

ただし、今年はU18日本代表が、4月7日からフランスで開催されるラグビーU18欧州チャンピオンシップという国際大会に出場するため、東福岡は8人、東海大仰星は3人、京都成章2人などは予選リーグの最終日(4月4日)から今大会に出場できないため、その影響が出ると推測される。

※参照

U18日本代表 「U18欧州チャンピオンシップ」 遠征メンバー

◇E、G、Hグループは激戦必至か?

Aグループは予選2試合目まで主力がいる東福岡が有力だ。Bグループは近畿大会準優勝チームに他校がどこまで迫れるか。Cグループは石見智翠館が中心となって展開されるだろう。Dグループは近畿大会優勝チームが優位と見られる。

Eグループは強豪が揃ったが、國學院久我山がやや優勢か。Fグループは関東王者・桐蔭学園の優位は揺るがない。Gグループは強豪校3校が揃い、どこが勝ってもおかしくない組み合わせとなった。Hグループも強豪4校が入った、面白い組みとなった。

3月31日、深谷対尾道の試合で開幕するラグビーの選抜大会。大会途中から主力8人が抜ける東福岡がそれでも強さを発揮するのか、それとも東海大仰星などの関西勢が覇権を奪還するのか、それとも2003年の正智深谷(埼玉)以来となる東のチームが栄冠に輝くことができるか――いずれにせよ、今年度もラグビーのファンの耳目が集まる大会となろう。

なお、今大会は、J SPORTSの動画配信サービス「J SPORTSオンデマンド」で全試合LIVEで放送される(TV放送はない予定)。

「第18回 全国高等学校選抜ラグビー大会」J SPORTSオンデマンドで全試合 LIVE配信!

◇予選グループ組み合わせ

Aグループ

東福岡(11大会連続14回目/九州・福岡)

深谷(6大会連続9回目/関東・埼玉)

尾道(5大会連続10回目/中国・広島)

天理(2大会ぶり6回目/近畿・奈良)※

Bグループ

大阪桐蔭(6大会連続6回目/近畿・大阪)※

東海大相模(2大会ぶり2回目/実行委員会推薦枠・神奈川)

大分舞鶴(2大会連続10回目/九州・大分)

秋田工(2大会連続9回目/東北・秋田)

Cグループ

石見智翠館(2大会ぶり7回目/中国・島根)

札幌山の手(13大会連続13回目/北海道)

土佐塾(2大会連続2回目/四国・高知)

西陵(2大会連続8回目/東海・愛知)

Dグループ

京都成章(2大会連続7回目/京都)※

黒沢尻工(6大会ぶり2回目/東北・岩手)

名護(初出場/九州・沖縄)

川越東 (初出場/開催県・埼玉)

Eグループ

國學院久我山(2大会ぶり12回目/関東・東京)

城東(初出場/四国・徳島)

長崎南山(2大会連続5回目/九州・長崎)

日本航空石川(2大会連続5回目/北信越・石川)

Fグループ

桐蔭学園(15大会連続16回目/関東・神奈川)

神戸科学技術(初出場/実行委員会推薦枠・神戸)

高鍋(3大会ぶり3回目/九州・宮崎)

旭野(11大会ぶり2回目/実行委員会推薦枠・愛知)

Gグループ

大阪朝鮮(2大会ぶり7回目/・近畿・大阪)※

春日丘(2大会ぶり8回目/東海・愛知)

崇徳(初出場/実行委員会推薦枠・広島)

流通経済大柏(2大会ぶり11回目/関東・千葉)

Hグループ

東海大仰星(5大会連続16回目/近畿・大阪)※

茗溪学園(2大会連続10回目/関東・茨城)

佐賀工(5大会連続12回目/九州・佐賀)

仙台育英 (6大会連続15回目/東北・宮城)

※近畿大会の順位による。近畿大会決勝は22-22の同点だったが、抽選の末、京都成章が近畿第1代表、大阪桐蔭が近畿第2代表として出場する。

◇4月5日の女子セブンズは12チームが出場

4月5日(水)に行われる第6回全国高等学校選抜女子セブンズの組み合わせは下記の通りになった。12チームが3チームずつ4つのプールに分かれて戦う。なお12チーム中9チームが単独チームでの出場となった。

プールA

追手門学院(近畿/単独チーム12名)

北海道・関東選抜(北海道/北海道8名&関東4名)

長崎レディース(九州/単独チーム10名)

プールB

福岡レディース(九州/単独チーム12名)

北信越選抜(北信越/12名)

アナン学園(近畿/単独チーム11位)

プールC

石見智翠館(中国/単独チーム12名)

東北選抜(東北/12名)

Rugirl-7(関東/単独チーム11名)

プールD

國學院栃木(関東/単独チーム12名)

三島(四国/単独チーム10名)

名古屋レディース(東海/単独チーム10名)

スポーツライター

ラグビーとサッカーを中心に新聞、雑誌、Web等で執筆。大学(西洋史学専攻)卒業後、印刷会社を経てスポーツライターに。サッカーは「ピッチ外」、ラグビーは「ピッチ内」を中心に取材(エディージャパン全57試合を現地取材)。「高校生スポーツ」「Rugby Japan 365」の記者も務める。「ラグビー『観戦力』が高まる」「ラグビーは頭脳が9割」「高校ラグビーは頭脳が9割」「日本ラグビーの戦術・システムを教えましょう」(4冊とも東邦出版)「世界のサッカー愛称のひみつ」(光文社)「世界最強のGK論」(出版芸術社)など著書多数。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。1975年生まれ。

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