本田、香川、中村俊に共通する、日本が“時代遅れ”になる理由
本田、香川、中村俊。この3人に共通して言えることは何か。それは、僕がこれまでそのつど個別に、そして繰り返し指摘してきたことだ。中村俊は岡田ジャパン時代。香川はザックジャパン時代。そしてハリルジャパンの本田については、つい先日も指摘したばかりだ。
三者は三者とも、与えられたポジションより、大幅に内側でプレイした。4−2−3−1の3のサイドを任されているにもかかわらず、そこを離れ、真ん中付近に長くいた。本田の場合は現在進行形になるが、これはもうすっかり日本代表サッカーの癖になっている。よい癖か、悪い癖かと言えば、もちろん悪い癖だ。真っ先に改善すべき点になる。しかし、代表監督が代わっても、それは改善されることなく繰り返されている。
困ったことは、それだけではない。その点について問題意識を持っている人が少ないことだ。一目で明らかになる、不自然なポジショニングであるにもかかわらず、ファンもメディアも容認する。というより、言及さえしない。本当に不思議なことに。
試合の実況や解説者はもちろん、試合を振り返るスポーツニュースに登場する人たちも、だ。問題意識を抱く人は日本全体の1%にも満たないのではないか。選手が、そうしたプレイに及んでしまうのは当然かもしれない。周囲の環境がこれでは、選手に常識的ではないプレイをしているとの自覚は芽生えにくい。
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