【赤ちゃんのお昼寝】明るいリビングと暗い寝室、どっちがいい?専門家が解説
「昼と夜が混乱するから、お昼寝は明るいところでさせたほうがいい」という説と、「暗いところで寝かせていた方がしっかり眠れる」という説、どちらもネット上で見かけたことがあるのではないでしょうか。
相反する意見を見てしまうと、いったいどちらが正解なの?と疑問に思ってしまうこともありますよね。実は、この疑問にはしっかりとした答えがあるのです。
この記事では『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』著者の乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、赤ちゃんにとってお昼寝はどちらの環境がよいのかの答えを解説していきます。
昼寝に適した環境とは
簡潔にいえば、生後2-3ヶ月ごろまではある程度明るい部屋で、それ以降は暗い寝室で昼寝をさせてあげるのが推奨です。
といっても、月齢はあくまで目安です。昼夜の区別がついて、昼はしっかりと目を覚まして活動する時間があり、夜は目を覚ましても授乳をすれば寝る…といったように「昼=起きる時間」「夜=寝る時間」という認識ができてきたように感じたら、昼寝は寝室に移していってよいでしょう。
基本的には暗く落ち着いた空間のほうがしっかり深く眠ることができます。そのため、昼寝も寝室で眠ることが推奨なのですが、新生児は昼夜逆転状態で生まれてくることが多いため、昼夜の区別がつくまでは昼夜を教えるために、日中は明るいところで過ごすほうが良いのです。
しかし、月齢が経ったからといって、必ずしも昼寝を寝室でしなければならないというわけではありません。
寝室からリビングが遠かったり、フロアが違ったりして心配な場合もあるでしょうし、昨今では在宅勤務で寝室をパパがリモートワークに使っている、ということもあるでしょう。
さまざまな状況がご家庭ごとにあると思いますので、都合が悪い場合はリビングで寝ても構いません。ただし、寝付きが悪かったり、短い時間で起きてしまうリスクはつきものです。
リビングでも快適に寝るために
では、リビングでできるだけスムーズに寝付き、ぐっすり寝てもらうために工夫できるポイントをご紹介していきます。
カーテンを閉める
光をシャットアウトするためにカーテンを閉めましょう。
カーテンはできれば遮光タイプがおすすめですが、すでにお気に入りの柄のカーテンが付いている場合はカーテンライナーと呼ばれる裏地のみを設置するのも有効です。
テレビや電気を消す
テレビがついていて音がしたり、光っていたり、目につくところに電気がついていると睡眠の妨げになってしまいます。
そういったものは全て消して、寝やすい環境づくりをしてあげましょう。
おもちゃが見えないようにカーテンや布をかける
リビング=遊ぶ場所(活動する場所)と認識していることも多い赤ちゃんたち。
だからこそ、急にそこで寝なさいと言われても切り替えがしづらいこともあります。
同じ場所だけれども、今はねんねの時間〜ということをわかりやすくするためにも、ねんねのときにはおもちゃはしまう、カーテンを引いて空間を区切る、布団を敷くのは昼寝の時だけ、などと合図を作ってあげるのが大切です。
布団の空間を区切る
遊ぶ空間と境界線を設けるため、ベビーベッドやベビーサークルの中にお布団を敷いてあげるのが理想的です。
ねんねの頃は境界がなくても平気でも、ハイハイなど移動手段を身につけると興味のある方向へどんどんと移動してしまうことも考えられます。
ねんねの合図をつくる
布団を出す、ルーティーンをするなどして、ねんねの合図を作ってあげるのが大切です。
「これをして、これをしたらねんねだな」などと心の準備もできていると、スムーズに眠りに入ることができます。
就寝ルーティーンは夜だけのものと思われがちですが、昼寝にも非常に有効です。
寝室のほうがゆっくり休めておすすめではありますが、ご家庭の事情でリビングで昼寝をする場合、そこでもぐっすり眠れるようにするためにぜひ少し工夫をしてみてください♪
乳幼児睡眠コンサルタント ねんねママ
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