新感覚ギター・インストゥルメンタル・バンドCHONが新作『CHON』発表。フジロック出演&来日公演へ
アメリカのギター・インストゥルメンタル・バンドCHONがニュー・アルバム『CHON』を2019年7月に発表。フジ・ロック・フェスティバルへの出演と単独ジャパン・ツアーを行う。
アニマルズ・アズ・リーダーズやポリフィアなどと共に新世代ギター・ミュージックの旗手として絶大な支持を得ているCHON。日本でも前作『Homey』(2017)は大手CDショップで年間ベストセラーとなり、日本盤が発売されていないにも拘わらず2017年10月に初来日、朝霧Jam出演と単独クラブ・ライヴを行っている。そんな勢いに乗って、今回の『CHON』日本盤発売、そして来日ライヴが実現することになった。
CHONの音楽の個性を際立たせているのは、エリック・ハンゼルとマリオ・カマレナのツイン・ギターだ。時にハーモニーを奏で、時にバトルを繰り広げる2人のプレイはスリリングであり、同時に癒やしも与えてくれる。
超絶テクニックの応酬は時に“プログレッシヴ”と表現されることもあるが、大半の曲が2分台から3分台のコンパクトなもの。エリックに影響を受けたプログレッシヴ・アーティストを訊いてみると、ガスリー・ゴーヴァン、そしてリターン・トゥ・フォーエヴァーという、やや意外な名前が挙がってきた。エリックはこう語っている。
「リターン・トゥ・フォーエヴァーの音楽は彼らのオリジナルだ。彼らの音楽を聴くと、俺たちもオリジナルであらねば!...という情熱が湧いてくるんだ」
アルバム『CHON』には、CHON以外では作り得ないオリジナル性を持った全12曲が収録されている。2人のギターがお互いを刺激しあい高めあう「ゴースト」から全編、メタリックなリフあり、タッピングによるバトルありの、音楽ファンの感性のツボを押しまくる演奏が繰り広げられていく。
アルバムからのリーダー・トラックとしてアルバムに先駆けて公開されたのが「ピッチ・ダーク」だ。哀メロと先を予想させない展開で魅了するこの曲だが、同時に発表されたミュージック・ビデオも話題を呼んでいる。VR(ヴァーチャル・リアリティ)のゴーグルを付けて日本のサムライ、スパルタの戦士、十字軍の兵士、鎖帷子の騎士が戦いを繰り広げ、最後にダンスで締め括るビデオは、彼らのゲーマーぶりを窺わせるものだ(前作収録の「Sleepy Tea」ビデオでも8-bitゲームを模したビデオを作った)。エリックは「『ファイナルファンタジー』や『ゼルダの伝説』みたいな、中毒性があって忘れられない曲を書きたい」と主張している。
そんなCHONが本領を発揮するのが、ステージ上だ。まず彼らが日本に戻ってくるのが2019年7月26日(金)〜28日(日)、新潟県湯沢町苗場スキー場で開催されるフジ・ロック・フェスティバル。CHONは最終日の28日(日)、レッド・マーキーに出演する。
さらに2020年2月には“JAPAN TOUR 2020”と題して、東京・大阪・名古屋のヘッドライン・ツアーも決定した。
エリックはこう語る。「フェスでも単独ライヴでも、自分たちのショーをやるしかない。それがラスト・ライヴになっても悔いがないようにベストを尽くすだけだ。俺たちが100%以下の演奏を見せることはあり得ないよ」
“新時代の名盤アルバム”という評価もされている『CHON』に伴うライヴの楽しみ方について、エリックに訊いたところ、こんな答えが返ってきた。
「ただ音楽に身を委ねるのでもいいし、リズムに乗ってダンスしてもいい。CHONの音楽は自由だ。お客さんにも自由に楽しんで欲しいね!」
【来日公演】
●FUJI ROCK FESTIVAL '19
2019年7月26日(金) 27日(土) 28日(日)
新潟県湯沢町苗場スキー場
(CHONは28日(日)に出演)
https://www.fujirockfestival.com/
●CHON JAPAN TOUR 2020
- 2/3 (Mon) 大阪・梅田 CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 START 19:00
- 2/4 (Tue) 名古屋 CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 START 19:00
- 2/5 (Wed) 東京・渋谷CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 START 19:00
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