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【名古屋市千種区】「自然共生サイト認定記念 なごや東山の森自然観察会」に参加してきました!<体験記>

土庄雄平愛知深掘りライター(名古屋市)

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今年2月、「なごや東山の森」が、環境省の自然共生サイトに認定されたことはご存知でしょうか?

自然共生サイトとは、民間の取組等によって生物多様性の保全が図られているエリアを指し、令和5年から全国各地で認定が始まっています。

「なごや東山の森」が名古屋の自然共生サイト第二号です!

この度、喜ばしいことに自然共生サイトに認定されたことを記念して、名古屋市役所とNPO法人 なごや東山の森づくりの会により「なごや東山の森自然観察会」が開催され、私も参加してきました。

名古屋の自然の豊かさとともに、それを守る人たちに感銘を受けたので、その様子をお届けしたいと思います。

集合場所は「平和公園くらしの森 里山の家」。散策者の休憩所となごや東山の森づくり活動に利用されている拠点施設です。

緑に囲まれたロケーションが素晴らしく、入り口からなごや東山の森の自然の豊かさが伝わってきます。

生き物の展示に夢中なお子さん
生き物の展示に夢中なお子さん

そんな平和公園くらしの森 里山の家には、NPO法人 なごや東山の森づくりの会が生き物たちや森づくり活動などの紹介や案内、展示を行っています。

「ここが名古屋なのか!?」というほど、豊かな生態系や生き物との出会いがあることに驚きました!

会長の滝川さんのもとに、自然を愛するメンバーが集まる
会長の滝川さんのもとに、自然を愛するメンバーが集まる

NPO法人 なごや東山の森づくりの会のメンバーが、なごや東山の森を案内してくださいました。

なんとNPOの前身の活動は、1979年から。かつて平和公園の雑木林を破壊して、オリンピックスタジアムの建設候補地とする動きに反対を唱えたことから始まったのだそう。

草の根活動が現在に引き継がれ、名古屋に根付く里山の風景が守られているのです。この努力が、なごや東山の森が自然共生サイトに認定される決め手の一つになりました。

なごや東山の森自然観察会では、さまざまな発見がありました!生き物に詳しいNPO法人 なごや東山の森づくりの会のメンバーのサポートに感謝です。

例えば、葦原のなかに作られたタテシマノメイガの巣。鳥から身を守るために、葉を撚り合わせるのだそう。

こちらは湿地で見つけたニホンアカガエル。田んぼ・川・山の3つ揃っていないと生きれない貴重なカエルであり、なごや東山の森の環境の素晴らしさを物語っています

こちらも絶滅危惧種のヒメタイコウチ。幼虫から成虫まで大小さまざまです。

それにしても絶滅危惧種にも指定されている生き物が、地下鉄の駅から10分ほどの自然の中にいるとは驚きですね。

子供たちも生き物との出会いに、無我夢中で観察をしていました!都会に暮らしていると、里山の自然に触れ合う体験は貴重ですね

今回のなごや東山の森自然観察会は一度だけですが、毎月の例会や有志での活動がかなりの頻度で行われています。どんな方でもウェルカムなので、ぜひお子さんと一緒に足を運んでみると良いかもしれません。

詳細はこちら→【NPO法人 なごや東山の森づくりの会 森づくり活動一覧】

途中には、生命力あふれる初夏の森へ。里山らしい登山道のような道も、冒険心をかき立ててくれます。この日は少し雨に濡れて、緑がいっそう綺麗でした。

待っていたのは、どんぐりの芽吹きです。里山に行くと、どんぐりの木はありふれていますが、中々こうした瞬間に出会えることも少ないと思います。

ここでは、落ち葉を分解するゴキブリが、山の豊かな土を作る重要な役割を担っていることも学びました。

水辺では、オオヨシキリ(野鳥)の声が聞こえてきます。葦原と水辺の両方があることが、オオヨシキリにとって重要!

生き物がいるということは、その生き物が暮らすために良い環境が、この場所にちゃんとあるということ。豊かな自然を維持できている証なのです

正面から見ると可愛らしい、ヤママユの幼虫。反り具合が絶妙で、葉っぱに擬態しているのかな?(笑)

子供だけでなく、大人まで夢中になれるのが、なごや東山の森の魅力かもしれません。

現在、名古屋市でも10種類の生き物を撮影するとプレゼントが当たるスマホアプリ・Biomeとのキャンペーンなごやいきものクエスト2024)を実施中!参加者は生き物との出会いをコレクトします。

こちらはジャコウアゲハの幼虫。毒性のあるウマノスズクサを食べて育ちますが、それを体内に蓄えることで、成虫となった際にも、鳥から身を守るのだとか。

命を守るために適応している、一つひとつの生き物の姿に、なんだか感動しました。

大学生の三輪さん(左)/大学院生の石川さん(右)
大学生の三輪さん(左)/大学院生の石川さん(右)

ということで2時間の観察会もあっという間に終了!

生き物や自然との出会いも面白かったですが、20代前半の方々が自分の好きを極めて、ボランティア活動に参加している姿にも感銘を受けました

また市街に根付いている希少な自然環境だけでなく、その自然を守る人々の活動という側面でも、なごや東山の森の素晴らしさを再確認できました。

ぜひ皆さんも「平和公園くらしの森 里山の家」へ足を運んで、名古屋の豊かな自然に触れ合ってみてください。

<平和公園くらしの森 里山の家(なごや東山の森)>
住所:愛知県名古屋市千種区東明町7丁目25
開館日:年末年始を除く毎日 9:00〜17:00
活動への問合せ・連絡:ホームページからの問い合わせフォーム、またはFAX:052-781-4410
里山の家の施設への問合せ:名古屋市 緑政土木局 東山総合公園 Tel:052-782-2111(月曜日休み)
アクセス:地下鉄東山線・東山公園駅から徒歩約12分
公式:NPO法人 なごや東山の森づくりの会 | 平和公園くらしの森 里山の家

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愛知深掘りライター(名古屋市)

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、愛知へUターンをして、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤務しながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。美味しい地元グルメを探しながら、名古屋市内の色彩豊かな自然を愛でるのがルーチン。 ※12月18日からLINEにて土庄雄平「名古屋深掘りチャンネル」配信スタート!毎週月曜日の10時にお届けします。名古屋のグルメから週末おでかけ情報、ディープなスポットまで盛りだくさん。ぜひ登録してくださいね♪(記事内のリンクは、Yahoo!ニュース エキスパートとの取り組みで特別に設置しています。)

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