台風17号で関東沿岸部は荒天注意、一方台風18号は太平洋高気圧に跳ね返される?
台風17号は今夜にかけ関東に最接近
台風17号は暴風域を伴う台風へ発達し、きょう1日(火)午前9時現在、八丈島の東海上を北へ進んでいます。今後は強い台風に発達し、最盛期の状態で、きょう1日(火)夕方から夜にかけて、関東の東海上を北上する見込みです。この台風は比較的コンパクトで、暴風域も小さいため、今のところ、暴風域が陸地にかかる可能性は小さいものの、千葉や茨城の太平洋側沿岸部では、雨や風の強まる所がありそうですから、台風が抜けるまでは油断できません。
千葉や茨城は、荒天に注意
上図は、台風17号が関東に最も接近するきょう1日(火)午後3時から午後6時にかけての雨や風の予想です。台風の中心付近の暴風域は海上を通過するものの、一番外側の強雨域が千葉や茨城の太平洋側にかかり、また台風に吹き込む北風も強まる見込みです。台風17号がより発達したり、より近づくような場合には、警報級の暴風や高波となるおそれもありますので、今夜にかけて、十分な注意が必要です。
台風18号は台湾から大陸へ?
台風18号は、台湾の南海上で一段と発達していて、きょう1日(火)午前9時現在、中心気圧915hPa、最大瞬間風速75メートルの大型で猛烈な勢力となっています。ことし猛烈な台風が発生するのは、先月初めの台風11号に次ぎ、2個目となります。また米軍合同台風警報センターの発表では、最大瞬間風速80メートルのスーパー台風に発達しています。
台風18号は、今後北東方向へ転向し、あす2日(水)からあさって3日(木)にかけて台湾を通過したあと、4日(金)には勢力を弱めながらも石垣島に接近してくる見込みです。ところがその後は、再び西寄りに転向し、予報円の真ん中を進むと、中国大陸を指向するような予想となりました。当初は東シナ海から朝鮮半島を指向する計算が多くなっていましたが、現在、そのような計算は少なくなってきています。
台風18号は季節外れに強まる太平洋高気圧に跳ね返される?
台風18号の進路が西寄りに変わってきたのは、本州付近で太平洋高気圧の張り出しが、西日本からさらに東シナ海にかけて、よりいっそう強まる計算となってきているためです。当初は東シナ海まで張り出す計算が少なかったため、朝鮮半島付近への北上傾向が強い計算でしたが、いわば季節外れに強まる太平洋高気圧に跳ね返されるように、再び西寄りに進む可能性が高くなっています。
このように最新の予報円では、台風18号が九州など本州付近に近づく可能性はかなり小さくなったとみられますが、太平洋高気圧の張り出しが弱まれば、再び東寄りに進路が変わる可能性も否定できません。沖縄はもちろん、本州付近でも最新の台風情報にご注意ください。