上図のように日本付近を寒冷前線が通過した後、あす１８日（月）は西高東低の冬型が強まり、冬将軍（真冬並みの強い寒気）が北日本を中心に流れ込む見込みです。北日本は日本海側を中心に雪が降り、吹雪く所や大雪となる所があるでしょう。また北陸でも初雪が舞い、山沿いや山間部では、雪の積もる所も多くなりそうです。

関東上空も１５度以上の急降下

関東上空にも冬将軍が一気に流れ込んできます。上図は東日本の上空１５００メートル付近の気温の予想を示したものです。きょう１７日（日）午後６時には、関東のほぼ全域が１２度以上の暖気に覆われていますが、これはおおむね９月下旬頃の暖気に相当します。

ところがあさって１９日（火）に入った直後の午前３時には、０度以下に下がり、特に東京から北は－３度以下の寒気に覆われる予想です。これはおおむね１月下旬頃の真冬並みの寒気に相当し、関東上空も１日ちょっとの間に、１５度以上の急降下が起こり、季節的には４か月も乱高下することになりそうです。

東京の気温も右肩下がりで、どんどん寒く

きょう１７日（日）の東京の最低気温は、午前４時前に観測した１５．１度で、平年より６．６度も高く、１０月中旬並みでした。そして午前９時５１分には、すでに４日ぶりに２０度を超えてきていて、日中も１０月並みのポカポカ陽気となるでしょう。

ところが寒気の流れ込むあす１８日（月）は、日付が変わる頃には１８度ありますが、その後日中にかけて１５度位で推移し、夜の帰宅時間には１０度位まで下がってくるでしょう。そのまま１９日（火）朝には８度位まで下がり、日中も１０度そこそこで、年末頃の寒さとなりそうです。気温の急降下、季節の急発進に要注意です。

みなかみ町藤原でも初積雪か

関東の北部山沿いでも雪となるでしょう。上図は標高約７００メートルの群馬県みなかみ町藤原の時系列予報ですが、あす１８日（月）夕方から雪となり、あさって１９日（火）朝にかけて降り続く見込みです。気温は１度から０度位まで下がるため、今季初の積雪を伴いそうです。１１月の積雪は特に珍しくありませんが、１１月中旬までに積雪を観測すれば、２０１７年以来７年ぶりとなります。