冷え込む晩秋キャンプの夜に最適!百均素材で作るヒーターアタッチメントが暖かい
冷え込む秋の夜、焚き火の炎が心地良い季節になりました。
日中との気温差が激しいですが、蚊がいなくなるだけでも嬉しいですよね。
ただ、秋から冬に向けて本格的な暖房アイテムも必要になってくるキャンプシーズンでもあります。
そこで、今回は百均アイテムで手軽に作れる『ヒーターアタッチメント』を紹介したいと思います。
製作に必要なアイテム
ストーブ用ヒーターアタッチメントを製作する為に必要な材料は以下のものになります。
【製作材料】
・ステンレスカトラリーラック:1ヶ
・ブリキプランター:1ヶ
・ハリガネ:1巻き
・ M6サイズ ナベネジ長さ10mm:4ヶ
材料は百円ショップのダイソーさんで調達しました。
蓄熱コイルを作る
まずは、細い針金を使って蓄熱コイルを作ります。
直径φ15mmの木棒に針金をグルグルと巻いていきます。
ポイントとして、巻き始めにクランプで針金を固定するとスムーズに巻くことができます。
とりあえず、15センチほど密にハリガネを巻いてみましたが、長さはお好みで。
針金は太くなるほど巻きにくくなるので、細い針金を使った方が良いでしょう。
これでスプリング状の蓄熱コイルが完成しました。
製作した蓄熱コイルをステンレスカトラリーラックの中に入れます。
コイルを縮めた状態で中に入れると、反発力で筒の中で固定された状態になります。
なので、反対に向けてもコイルは落ちません。
このドーナツ状になったコイルで上昇してきた熱を蓄熱する効果を狙っています。
インナーパーツを作る
次にヒーターのインナーパーツをブリキプランターを使って作ります。
ヒーターの本体となるステンレスカトラリーラックの中に入れて二重構造で蓄熱させるのです。
まずは、ブリキプランターをカットしてステンレスカトラリーラックの中に入るように加工します。
金切りバサミを使って少しづつカットするのですが、切り口が鋭利なので手を切らないようにご注意下さい。
ブリキプランターを中に入れる際に少しキツイくらいが丁度良いです。
ブリキプランターは紙コップのような形状をしているので、先ほど入れた蓄熱コイルの中心にフィットするような形になります。
このままでも、ブリキプランターが動くことは無いと思いますが、念のためにM6サイズ のネジで固定します。
これで、完全に固定されました。
ヒーターハンガーを作る
ブリキプランターに付いていた取っ手を再利用してヒーターハンガーを作ります。
取っ手の素材はアルミなので扱いやすいです。
ペンチを使ってクネクネと折り曲げて、U字のように形に加工します。
このハンガーはカトラリーラック底部の穴の幅に合わせているので、ピッタリとハマります。
ちょっと、短いヒーターハンガーですが手袋をはめた状態で扱うので問題ないでしょう。
空焼き
完成したヒーターを空焼きします。
金属素材には予め防錆加工がされている場合が多いので、一度空焼きして塗膜を焼き落とす必要があります。
そして、使用するストーブは灯油を燃料とするキャンプ用ストーブです。
ここで注意しなければならないのが、燃料と一体型のストーブは『ヒーターからの輻射熱で燃料が過熱されてしまう』ということ。
なので、ヒーターアタッチメントを使う時は燃料タンクとバーナー本体がホースで繋がれている分離型のストーブを使います。
ヒーターが過熱されるとインナーパーツのブリキプランターから煙が出てきました。
そして、カトラリーラックのステンレス素材も熱で変色しました。
カトラリーラックの穴越しにブリキプランターが高温で真っ赤に変色しているのが見えます。
予想どおり、横方向にも熱が伝わってきて とっても暖かいです。
輻射熱防止ガードを作る
30分ほど燃焼させていると、テーブルの天板がとても熱くなっている事に気づきました。
もう、ストーブの真下は素手では触れないほど熱くなっています。
上昇しようとするバーナーの熱をヒーターで抑制している為か、下側にも輻射熱が伝わっているようですね。
この状態で長時間の使用をすると、燃料ホースやゴムパッキンが熱によって悪影響を及ぼしそうですね。
そこで、輻射熱を防止するために輻射熱防止ガードを作ります。
材料は百均の「アルミ丸皿 8枚入り」です。
まず、アルミ丸皿の上に板を載せて潰します。
体重をかけないと綺麗に潰れないので、地面が平らで固い場所で作業する方が良いでしょう。
見事にぺしゃんこ。
平らになったアルミ丸皿の上にストーブをひっくり返して載せ、ゴトクの位置をマジックでなぞります。
そして、印を付けたマジックの線をカッターナイフで切ってゴトクとバーナーカップが通り抜けるようにします。
アルミの切り口が鋭利になっているので、断面を1mmほど折り曲げて形を整えます。
これで、アルミ丸皿を上から被せるとストーブの下まで通り抜けるようになりました。
そして、アルミ丸皿が地面に対して水平になるようにダブルクリップを使います。
ストーブの脚にダブルクリップを取り付けて高さを調整するのです。
使用風景
ストーブを最大火力まで上げていくと、だんだんと赤色に変わってきます。
ストーブの熱がブリキプランターの底に集中し、その熱が蓄熱コイルに滞留してカトラリーラックの穴から横方向に放熱しています。
とっても暖かいです。
火力が上がって15分ほど経過すると、ヒーターアタッチメントの下部は熱で真っ赤になります。
この状態で自作の輻射熱防止ガードの下に手を入れてみましたが、全く熱くありません。
これなら、ストーブ本体も熱による影響は無いでしょう。
最後に
ヒーターアタッチメントは基本的に閉鎖された空間で使用すると危険です。
一酸化炭素中毒の危険があるので、念のために警報器なども用意すると安心です。
あと、不安定な場所で使用した場合は倒れたヒーターで火傷をする危険もありますので取り扱いには細心の注意を!