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【ゴルフ】リスクとリターン 林に入っても大たたきしないコース戦略

野洲明ゴルフ活動家

トラブル時はリスク回避を優先

狭いスペースを狙うとリスク大

ミスショットをしてボールが左右に曲がることはある。林の中にボールが入ってしまい、どこを狙って打てば良いか判断に困ることもあるのではないだろうか。

林の中に入ったら、極力広いスペースを狙って打った方が良い。グリーン方向のスペースよりも、フェアウェイ方向のスペースの方が広ければ、フェアウェイ方向を狙うべきだ。

林の中からのショットでは、木と木の間が狭いほど、さらなるトラブルになるリスクを背負うことになる。木に当たると林の中の深いエリアまで行ってしまったり、跳ね返ってOB、といったこともありえる。グリーン方向が狙える場合でも、そのスペースの広さ次第では、横(フェアウェイ)に出すだけのショットを選択したい。

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50ヤード近づいた場合のグリーンオン確率

仮に狭い木と木の間を通すことができたとしても、リターンは大きくない。下記の表の通り、50ヤードグリーンの近くからショットしたとしても、グリーンオンする確率は15%ほどしか上がらない。

さらなるトラブルになるリスクと、15%グリーンオン確率が上がるリターン。基本的にはどちらを選ぶべきか。リスク回避が賢明と言えるのではないだろうか。

出典:マーク・ブローディ著「ゴルフデータ革命」
出典:マーク・ブローディ著「ゴルフデータ革命」

冷静に判断

林の中から横に出すだけのショットは一打を捨てるような感覚になりもったいない気がしてしまう。ミスをしたら取り返そうと、少しでもグリーンに近づけるために狭いスペースを狙いたくなるが、その気持ちを静めて冷静な判断をしたい。

林の中は、芝が薄かったり地面がでこぼこしていることが多く、難しいライになることも多い。狭いスペースを通すだけでも難しい上に、ライも難しい場合が多いのだから、できるだけ安全な選択を心掛けるべきだ。

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ゴルフ活動家

スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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