Mac miniに待望の上位モデル登場 スペック上の注目ポイントは?
1月17日(米国時間)、アップルが「M2」プロセッサーを搭載した新型Mac miniを発表しました。
注目は、従来のIntelモデルを置き換える、「M2 Pro」搭載の上位モデルが登場したことです。果たして何が変わったのか、アップルの発表動画やスペック表から探っていきます。
Mac miniの上位モデルが登場
これまでのMac miniを簡単に振り返ってみると、2020年モデルで「M1」プロセッサーを搭載。筆者もメインマシンとして2年ほど使いましたが、負荷をかけても涼しげで、ほとんど発熱しないのが特徴でした。
それ以前に使っていたIntel CPU搭載モデルが冬でも暖房がいらないほど発熱していたのに比べると、劇的な進化といえます。
とはいえ、インターフェイスの数や外部出力できる画面の数、搭載できるメモリー容量ではIntelモデルが上回っており、これまで併売されていました。
そして今回発表された新型では、標準となるM2に加えて「M2 Pro」を選べるようになり、Intelモデルの販売は終了しています。
主な違いとして、メモリー容量はM2が最大24GBに対してM2 Proは最大32GBになり、これまでの最大16GBを大きく上回っています。
本体背面の「Thunderbolt 4」は、M2は2ポートですが、M2 Proは4ポートを搭載。画面出力は、M2は2画面、M2 Proは3画面となり、Intelモデルの3画面出力に追い付いています。
機能や性能面ではIntelモデルを上回っている印象ですが、まだIntelモデルでしか動作しないソフトウェアは一部存在しています。Intelモデルが必要な場合は流通在庫などを早めに確保したほうがよいでしょう。
Mac miniは標準で有線LANを備えているものの、無線LANで使いたい人にとっては新たに「Wi-Fi 6E」に対応したのは嬉しい点といえます。
価格はM2モデルの最小構成が税込8万4800円となり、前モデルの9万2800円からよりも8000円安くなっています。
基本的な用途では8GBでも十分ですが、重たいアプリを複数使うことが多い場合、メモリーを16GBに、ストレージを512GBに増量しても14万800円で、Macとしては圧倒的なコスパの良さを感じます。
Mac Studioにどこまで迫れるか
アップルはM2世代としては最上位の「M2 Max」も発表していますが、これを選べるのは現時点で14インチ/16インチの新型MacBook Proのみとなっています。
デスクトップ型についてはMac Studioの新モデルを期待したいところです。それまでの間、気になるのはMac miniの上位モデルとの違いでしょう。
Mac miniでM2 Proを選んだ場合、最大で12コアCPU/19コアGPU、メモリーは32GB、ストレージは8TBを選択できます。これは似たような構成のMac Studioと同等の価格帯です。
M2 Proによって大幅に強化されたMac miniが、格上のMac Studioにどこまで迫るのか、実機レビューにおける注目ポイントになりそうです。