「にんじんの皮は捨てないでください!!」八百屋からのお願い【そのワケとは】
こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。
まだまだ寒い時期が続いていますね。
厳しい寒さが続くこの時期は、冬野菜が甘くおいしくなります。白菜やキャベツなどの葉物野菜や、にんじんや大根などの根菜類は、この時期寒さで自身の水分が凍ってしまわないように、糖を生成して氷点を下げるんです。
つまり、厳しい寒さが続けば、冬野菜は甘くおいしくなるというわけです。そんな冬野菜の中でも、年中人気がある野菜といえば、にんじんです。
そんなにんじんですが、皮を剥いて食べている方がほとんどだと思いますが、できるだけ皮は剥かずに食べて欲しいんです。
今回は「にんじんの皮を剥かない方が良い理由」を紹介していきます。
にんじんには皮がついていない
実はスーパーや八百屋で販売されているにんじんに皮はついていません。
というのも、にんじんの皮はじゃがいもの外皮のように非常に薄く、出荷前の洗浄でほぼ剥けてしまうんです。
私たちがこれまで皮だと思っていた部分は、にんじんの実の部分なので問題なく食べることができます。硬さが気になる場合は、おいしく食べるために剥くというのも良いのですが、私はサッと水洗いしてそのまま調理しています。
合わせておいしいにんじんの選び方を紹介するので、チェックしていってくださいね。
多くの野菜は皮まで食べられる
にんじんの他にも、多くの野菜の皮は食べられます。(にんじんはそもそも皮じゃなかったわけですが...)
例えば大根、かぶ、れんこん、かぼちゃ、長芋、さつまいも、ごぼう、ブロッコリーの茎などの皮は問題なく食べることができます。
皮の部分には野菜自身が外界や土などに含まれる有害なものから自身を守るために栄養成分を集中させています。つまり、栄養が豊富に含まれているので、栄養の面でも食べた方が良いと言うわけです。
皮を食べない方が良い場合もある
ここまで、野菜の皮は食べた方が良いという話をしてきました。ただし、じゃがいもの皮だけは注意してください。
じゃがいもの皮も、にんじんや大根と同様に食べることができるのですが、じゃがいもの皮が緑色に変色しているときは、絶対に食べないでください。緑色の正体はソラニンやチャコニンという有毒成分なんです。じゃがいもの皮を食べるときは、皮の色をしっかりチェックして調理しましょう。
にんじんの皮は捨てないで!まとめ
今回は「にんじんの皮を剥かない方が良い理由」を紹介しました。
ぜひこの記事を参考にして、一度にんじんを洗ってそのまま調理してみてはいかがでしょうか。食感や味が気になるなら、また次回から剥いても良いですし、気にならないなら調理が楽になり、栄養もまるっと頂けるのでお得です。
にんじんの皮だけ別でとっておいて、きんぴらやかき揚げの具にするのもおすすめです。
他にも「新鮮でおいしいにんじんの選び方」や「にんじんが長持ちする保存方法」という記事も書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。