【京都市西京区】京の西端の古刹花の寺で早咲き桜が見事に咲き誇り見頃です そめいよしのも咲きだしました
極寒の戻りというような言葉を初めて聞きましたが、この週末まで冬に逆戻りしたような気候が続くようですね。2024年3月19日に西山山麓大原野の「法寿山 正法寺」を訪れると梅園の梅は終焉を迎えるようですが、春日不動尊周辺や扁照塔の前の早咲きの桜が見ごろを迎えていました。
また本堂へ至る通用門を入ったところにあるそめいよしのも咲き始めていました。株式会社ウェザーマップ(外部リンク)が2024年3月14日に発表した「さくら開花予想 2024」によると、2024年の京都の桜の開花は3月24日、満開は3月31日、見頃は3月30日~4月6日頃と予想されています。少し早めに春を告げ始めたようです。
正法寺は通称「石の寺」とも呼ばれています。境内には600tに及ぶ巨岩が全国各地から集められており、石は視覚に収斂(しゅうれん)と膨張を起こすように設計配置されています。
池泉式・枯山水と両方が楽しめる鳥獣の石庭は、お堂の畳から眺めると庭石の形がぞう、ふくろう、しし、かえる、かめやペンギン、兎など15種類の動物の形に似ているため、まるで「鳥獣戯画」のようということから、この名が付けられたのだそう。庭園中央に紅枝垂れ桜があり、もうすぐ見事な花を咲かせてくれることと思います。
「法寿山 正法寺」は京都の洛西・大原野にある真言宗東寺派の別格本山寺院。奈良唐招提寺を創建した鑑真和上の高弟・智威大徳が「春日禅房」と称して隠棲したのがそのはじまりとされ、最澄により寺院に改められた後の弘仁年間(810年~824年)には弘法大師空海が入寺しました。その際、聖観世音菩薩立像を彫刻したと伝えられていて、現在も本堂に安置されています。
その後、応仁の乱で消失しましたが、江戸初期に長圓律師により正法寺として再興されました。中でも江戸幕府5代将軍・徳川綱吉の母・桂昌院が大原野の出身でもあり深く帰依したといい、徳川家の祈願所として徳川家からの書簡等も残ります。
風光明媚な田畑風景を抜け、山間に歴史ロマン広がる西山山麓大原野界わいへぜひお立ち寄りください!
真言宗 東寺派 別格本山 正法寺(外部リンク)京都市西京区大原野南春日町1102
075-331-0105