全国的に温泉が豊富な日本の中にあって、群馬県は特に名湯が集まるエリア。

全国区の人気を誇る草津温泉をはじめ、温泉ファンからの人気も高い温泉地が目白押しだ。しかも、その多くは源泉かけ流しが基本の泉質自慢の温泉地である。

そこで、今回は東京からのアクセスがよく、ひとり旅（ソロ温泉）に向いている群馬県の温泉地を５カ所紹介したい。

湯宿温泉（群馬県）

時が止まったかのような石畳のレトロな温泉街に、小さな宿や共同浴場が並ぶ。つげ義春や若山牧水などゆかりの温泉地でもある。「湯本館」「ゆじゅく金田屋」「太陽館」「大滝屋旅館」など湯治向きの宿もある。ひとり静かな時間を過ごしたい人に適した温泉地。

万座温泉（群馬県）

標高1800ｍの高所に湯煙をあげる山の温泉地。周囲は火山帯ということもあり、荒涼とした地獄の風景は圧巻。温泉宿のほとんどが源泉かけ流しで、乳白色が美しい湯は、硫黄成分の含有量が日本一。観光客も訪れるが、アクセスのしにくさ、荒涼とした雰囲気はひとり旅に向いている。

沢渡温泉（群馬県）

強酸性の草津温泉と比べて、マイルドな泉質のため「草津の仕上げ湯」と呼ばれる。坂道に小さな旅館が並ぶ温泉地で、ゆっくりと一人静かな時間を過ごしたい人に向いている。鮮度抜群の「沢渡温泉共同浴場」のほか、浴室が芸術的な美しさを誇る「まるほん旅館」など温泉好きに愛される温泉地。

四万温泉（群馬県）

「四万の病を癒す霊泉」に由来する、歴史ある温泉地。映画『千と千尋の神隠し』のモデルとなったとされる老舗旅館「積善館」周辺の湯の街情緒が有名だが、温泉街に沿って流れる四万川の渓谷美も魅力。渓流を望む露天風呂が名物の宿も多い。湯量豊富で、ほとんどの宿や施設が源泉かけ流しだ。

草津温泉（群馬県）

日本を代表する人気温泉地で、湧出量でも全国トップクラス。温泉地として「泉質主義宣言」をしているように、源泉の質には絶対的な自信をもっており、ほとんどの施設が源泉かけ流しである。ひとりで静かな時間を過ごすには少々にぎやかだが、宿泊施設のバリエーションも日本有数なので、ひとり旅でも自分の予算やニーズに合った宿を見つけやすいだろう。