サッカー元日本代表らも!! 今季Kリーグでプレーする外国人選手たち。日本のランクは?
日本人選手も多くプレーする韓国のプロサッカーリーグKリーグの2023年シーズンがスタートする。
Kリーグは現在、12チームで構成されたKリーグ1(1部)と13チーム構成のKリーグ2(2部)があり、Kリーグ1が2月25日に、Kリーグ2が3月1日に開幕だ。今季Kリーグで開幕を迎える日本人選手たちを紹介しよう。
まず、最初に紹介するのは浦和レッズから蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)に完全移籍した元日本代表の江坂任。今季からKリーグ初挑戦となる。
蔚山現代は昨季リーグMVPに輝いたイ・チョンヨン(元ボルトンなど)、キム・ヨングォン(元ガンバ大阪)、チョン・スンヒョン(元鹿島アントラーズ)など韓国代表経験者が多く所属する名門クラブで、チームを率いるのは“韓国サッカー界のカリスマ”ホン・ミョンボ監督だ。
そのホン・ミョンボ監督就任2年目だった昨季、蔚山現代は実に17年ぶりとなるリーグ優勝も成し遂げた。
「ホン監督は現役時代に柏レイソルでもプレーし、韓国でも“生きるレジェンド”と呼ばれていることは知っています。蔚山に来たばかりですが、監督が個人よりもチームを優先するという点を感じます。だからこそ、(蔚山が)昨季にリーグ優勝を果たせたのではないかと思います」と江坂。
(参考記事: 浦和レッズから韓国王者へ。江坂任が誓ったKリーグでの活躍「天野純さんと比較されるのは当然」【独占インタビュー】)
ちなみに、蔚山現代にはキム・ヨングォンやチョン・スンヒョン以外にも、元横浜F・マリノスのFWユン・イルロク、元アルビレックス新潟のDFイ・ミョンジェ、元セレッソ大阪のMFキム・ソンジュンといった元Jリーガーが多数在籍。スタッフには日本人の池田誠剛コーチもいる。彼らも江坂の韓国生活をサポートしてくれるに違いない。
この蔚山現代が開幕戦で対戦するのが、この10年で7度のリーグ優勝を数える常勝軍団・全北現代(チョンプク・ヒョンデ)。昨季は蔚山との激しいデットヒートの末に、2017~2021年シーズンまで続いた連覇の記録が「5」でストップしたが、今季も優勝候補に挙げられている。
全北現代にも日本人選手がいる。元日本代表MF天野純だ。
昨季は蔚山現代で活躍したが、今季は全北現代の一員に。全北は天野のほかにも、浦和レッズ時代にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝を経験したブラジル人FWラファエル・シルバも獲得するなど、攻撃陣に厚みを加えた。
また、昨季ACLにも出場した大邱FCにはMF鈴木圭太、今季からKリーグ1に昇格した大田(テジョン)シチズンにはMF石田雅俊がいる。
ふたりは韓国でも知られた日本人選手。特に登録名“マサ”の愛称で知られる石田は、2019年のKリーグ参戦から2部のチームを渡り歩き、一昨年にはプロ初のハットトリックを達成した直後のヒーローインタビューで放った韓国語のメッセージが話題にもなって、クラブを問わず多くのサポーターから愛されている選手でもある。
Kリーグ2の年間ベストイレブン候補にもなった石田が、熱望していたKリーグ1の舞台で活躍することを多くのサッカー記者たちが期待していることも付け加えておきたい。
なお、今季Kリーグ2にはソウル・イーランドFCにMF西翼、全南(チョンナム)ドラゴンズにMF佐藤優平、富川(プチョン)FCに柏レイソル下部組織出身のMF高橋一輝がいる。
Kリーグ1とKリーグ2を合わせると日本人選手数は合計7名。その数字は今季Kリーグ外国人選手の国籍別ランキングでは2位になる。
ちなみに1位は42名のブラジル、3位は6名のオーストラリア。それに続くのがスウェーデン(5名)、ベトナム(3名)、オランダ(2名)、セルビア(2名)となる。
そして、ドイツ、スペイン、クロアチア、モンテネグロ、ハンガリー、フィンランド、ジョージア、アルバニア、コソボ、ガーナ、南アフリカ共和国、コンゴ民主共和国、ギニア・ビサウ、インドネア、マレーシア、ウズベキスタン、シリア、アゼルバイジャン、コスタリカ、コロンビア、ウルグアイなどが1名。合計88名の外国人選手が今季Kリーグで開幕を迎える。
その中でもブラジルに次ぐ勢力となった日本人Kリーガーたちの活躍を、今季も引き続き紹介していきたい。