初夏から秋にかけて森の中で普通に見られる怪しいキノコ【タマキクラゲ】で作る森の甘味デザートおやつ
タマキクラゲとは?
タマキクラゲはヒメキクラゲ科に属するキノコです。
中華料理などで使うキクラゲとは比較的近縁のキノコです。
春から秋にかけて森の中に落ちている枯れ木や枯れ枝に付着する形で発生します。
雨が降った後など湿り気が有る時に水分を吸って玉状に膨らみ、乾燥すると小さく縮みます。
これを繰り返すうちにやがて軟化して色も焦げ茶色っぽくなってやがてキノコ自体は溶けて崩れるように消滅します。
水分を吸って膨らんだ時は直径1cm前後の明るい茶色をした饅頭型や時にはアメーバのような形で全体が柔らかいゴムのような感触のキノコです。
採取の方法
明るい茶色をした張りの有る若い個体を採り集めます。
若い個体は付着している枯れ枝から取り外しても柔らかなゴムの塊のようで形が崩れることはありません。
老化が進んだ個体は濃い焦げ茶色をしていて溶けたように形が崩れ始めています。
老化した個体は食用には向きません。
調理の方法
持ち帰ったら水の中で汚れなどを落とします。
タマキクラゲは見た目と違い以外に丈夫で水の中で軽く擦ったくらいでは崩れたり溶けたりする事はありません。
生でも毒はないのですが微細な昆虫などが入っている事もありますので消毒も兼ねて熱湯で軽く茹でます。
ザルに入れてからザルごと熱湯に入れて茹でます。
茹でても溶けたりはしません。
個々のタマキクラゲの中心部分まで熱が通れば良いので熱湯に入れて再沸騰したらそのまま30秒ほど浸けておけば良いと思います。
熱湯から上げたらザルに入れたまましばらく置いておき予熱で水分を飛ばします。
甘味にするための汁を作ります。
今回は黒砂糖を使いましたが、お好みでハチミツ、ココナツミルク等でも良いと思います。
黒糖が煮溶けたらタマキクラゲを加えます。
弱火で加熱を続けて再沸騰したら出来上がりです。
粗熱が取れたら器に入れて冷蔵庫で冷やしてから食べるのがお薦めです。
見た目はコーヒーゼリーのようでもあり茶色いナタデココのようでもある不思議なデザートです。
味は・・見た目に反してたいして際立ったものはありません。
食感はプニプニしていてそれほど腰はなく、柔らかなゼリーと言った感じです。
黒糖を使えば黒糖の味に、ハチミツを使えば蜂蜜味に、ココナツミルクならココナツミルク味になってしまいます。
まさに森の不思議な甘味です。
その他の食べ方としては、そのまま醤油を掛けて、大根おろしと混ぜて、鍋物や味噌汁の具に、等々があります。
野生のキノコを食べる時の注意点
野生のキノコを採って食べる時の大原則は「確実な同定と自己責任」です。
自信が無い時には絶対に食べないようにしましょう。
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