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スーパーの行動でわかる。「いつも食費が安い人」が当たり前にやらない“4つのこと”

あき/家計管理アドバイザー家計管理アドバイザー

あらゆるモノが値上げされている影響により、食費の節約を意識するようになった人も多いのでは?

そんな中でも「いつも食費が安い人」は、どのような工夫をしているのでしょう。

今回は、家計管理アドバイザーとして「この人は食費の節約が上手だなと感じる人」が「スーパーで当たり前のようにやらないこと」をご紹介します。

スーパーでやらないこと1 カートを使わない

「食費がいつも安い人」が気にしているのは、ずばり「買いすぎによる無駄遣い」です。

「食べきれずに捨ててしまうほど、食材を買いすぎていないか」を常に意識しているため、食品のロスが非常に少ないという特徴があります。そのため、「食費がいつも安い」をキープすることができるのですね。

「食費がいつも高い人」のなかでも、「うちも食品は一切無駄にしていない」という人もいるのですが、「毎日お腹いっぱいになるまで食べていて、食べ過ぎによる体重の増加も気になる」という人は、そもそも「買いすぎ・食べ過ぎが日常化していて自覚がない」ことも…。

このようなことを簡単に自覚するために、「食費がいつも安い人」は、数日分のまとめ買いをする時以外は「カート」より「カゴ」を選んで買い物をする人が多いもの。

「カート」を選んで買い物をしてしまうと、重さを感じずに買い物ができる分、ついカゴにたくさん食材をいれてしまいがちですが、「カゴ」を選んで買い物をすると「重さがダイレクトに響く」ため、「これ以上は重いから買わないようにしよう」などの自制心が働きます。

カゴの中身を「一度に持ち切れるだけの最小の食材のみ」にすることができれば、食費の節約につなげることができるというわけです。

スーパーでやらないこと2 チラシを見ない

「食費を少しでも安くしよう」と、スーパーのチラシなどで「特売品」の情報を仕入れている人もいるかもしれませんが、「食費がいつも安い人」のなかで「チラシなどから特売品の情報を仕入れる」という行動をしている人はほとんど見かけません。

なぜなら、「いつも食費が安い人」はたいてい「いつ行っても食材がお買い得なお気に入りのスーパー」を見つけていることが多いからです。

穴があくほどチラシを眺めて「いつもより数十円安い」程度の節約に精を出すよりも、「いつ行っても平均的に何でも安いスーパー」に行った方が、いくつかの商品では他店の特売品より高かったとしても、「総合的な価格ではお得になる」と考えるのですね。

ちなみに、「いつも食費が安い人」がチラシを頻繁にチェックしていることは少ない反面、「クーポンはしっかり確認する」という食費節約の達人は意外と多いもの。お気に入りの商品が「クーポンで割引になる」「ポイントアップになる」などの情報は、事前にチェックしておくとお得になります。

スーパーでやらないこと3 お惣菜を買わない

「いつも食費が安い人」の食卓の基本は、ズバリ「自炊」です。プロ顔負けにお料理上手である必要はありませんが、季節の食材をふんだんに取り入れながら、素朴で無理なくおいしい食卓をキープしている人の食費は得てして安いのです。

「いつも食費が安い人」のほとんどは「惣菜や弁当を買うより手作りする方が安い」という意識があるため、基本的に「惣菜」や「弁当」のコーナーはスルーする人が多いのですね。

「家族の人数が多い人」や「食欲旺盛な家族がいる人」ほど、お惣菜やお弁当だけで食事を済ませようとすると、手作りよりグッと割高になってしまいやすいもの。便利な反面「惣菜や弁当に頼りすぎると食費が高くなる」のはやむを得ません。

「いつも食費が安い人」は、忙しい日にどうしてもお惣菜が必要な場合でも、購入する惣菜は「コロッケ」だけにし、簡単に手作りできるメイン料理に、味噌汁やサラダを添えるなど、お惣菜を使う場合でもうまく手作りをミックスさせ、食費が増えすぎないように工夫している人が多いですよ。

スーパーでやらないこと4 時間をかけない

「いつも食費が高い人」ほど、スーパーでの買い物にこだわりがありすぎ、産地などをくまなく調べて高価な野菜を購入したり、「あれも買っておこう」などのついで買いをするためにスーパーを2周3周と何度も回って買い物をしたりと、全体的に「スーパーの滞在時間が長い」傾向があります。

一方、「いつも食費が安い人」は、「今日買うもの」のメモを作成したり、上記のようにカゴが重くなりすぎないように買い物の量を工夫したりするので、スーパーでの買い物に時間をかけない人が多く見られます。なかには、「おねだり」などを防止するために、家族と買い物に行くのは避け、1人で買い物をするという人も見られます。

「あの商品がいつもより安くなっている」「3つ買うとお買い得になる」「おいしそうな新商品が出ている」など、スーパーでのお買い得商品に感情を動かすことなく、「さっと短時間で欲しいものだけ買う」ので、無駄遣いをする暇もなく、買い物を済ませることができるのですね。

「買い物をする楽しみを満喫する」という意味では、スーパーの滞在時間を長くすることも「楽しみ」のひとつにはなりますが、その分「食費も高くなりやすい」ものです。「買い物が趣味」という人は、「食費の節約はしない」など、向き不向きは見極めましょう。

まとめ

「いつも食費が安い人」は、「食費を安くするために頑張ろう」など、「食費の節約に対して高いモチベーションを持っている」という人はあまり見かけません。

なぜなら、食費の節約を頑張りすぎるほど「どこかでリバウンドしてしまう」ことを理解しているからです。

それよりも、「スーパーの中ではこのようにいつも行動する」など、普段のスーパーでの行動を「ルーティン化」してしまい、「当たり前のように食費が節約できる習慣を身につける工夫をする人」が多く見られます。

「いつも食費が高いことに悩んでいる人」は、いつの間にか習慣になっているスーパーでの行動を振り返ってみると、「食費を安くするヒント」が見つかるかもしれませんよ。

文/家計簿・家計管理アドバイザー あき
著書に「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖(講談社の実用BOOK)」「スマホでできる あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」他 

家計管理アドバイザー

家計簿・家計管理アドバイザー。東京都在住。子供3人の5人家族の主婦。家計簿歴20年以上。主婦業、家計簿、家計管理、ポイ活などが専門。テレビ出演や雑誌などへの掲載多数。著書に「あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」「ズボラ家計簿」練習帖(講談社)など。

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