【ねんね上手になるコツ】新生児の睡眠大辞典
妊婦さんや低月齢のママさんからよく聞かれる質問があります。「今からセルフねんね・夜泣き対策のためにできることはありますか?」この質問に答えるためには、まず新生児の睡眠パターンを理解することが大切です。今回は、新生児の睡眠事情をまとめてご紹介します。
※セルフねんねとは‥目があいている(意識のある)状態で子どもを寝床におき、ママやパパの存在がない状況で、1人で寝ていくことです。
1. 新生児は夜通し寝ません
大前提として知っておくべきことは:
・まとまって寝ても通常2〜3時間程度です。
・昼夜の区別はなく、頻繁に起きます。
・授乳→おむつ替え→寝るのサイクルを繰り返します。
親の期待が高すぎると現実とのギャップに苦しむことがあります。あまり要求しすぎないよう、期待レベルを下げておくといいかもしれません。
2. モロー反射があります
モロー反射により、寝ていても突然起きてしまうことがあります。このような場合、スワドルを試してみるといいでしょう。モロー反射は通常、生後4ヶ月頃から徐々に反応がなくなると言われています。
3. 安全な寝床は絶対条件
米国小児科学会は「赤ちゃんの一番安全な寝床は親と同室で別の寝床で寝ること」と推奨しています。
絶対に整えてほしいこと
・固めのマットレスを使用する
・1歳未満は寝床に何も入れない
・転落・転倒の危険がない環境
・涼しい環境を保つ
4. 昼寝は明るい部屋でOK
昼寝は生活音のある明るい部屋で大丈夫です。新生児はまだ昼夜の区別がついていないためです。一方、夜は寝床を暗くしましょう。授乳やおむつ替えの際は、部屋の電気をつけるのではなく、床を少し照らす暖色系のナイトライトを使用するのがおすすめです。
5. ホワイトノイズを活用
テレビの砂嵐のような音は、ママのお腹の中にいた時の血流音に似ているため、赤ちゃんを安心させる効果があります。ホワイトノイズマシンの使用を検討をお勧めします。
6. 朝は日光浴を
外気浴や日光浴で光や風に当たると、以下のような効果があります。
・体内時計を整え、昼夜の区別をつけやすくする
・神経のバランスを整え、気持ちを落ち着ける
・骨を強くし、免疫力を高めるビタミンDを作る
まとめ
新生児の睡眠事情の主なポイントは
1. 夜通し寝ない
2. モロー反射がある
3. 安全な寝床づくりは絶対
4. 昼寝は明るくてOK
5. ホワイトノイズを使用
6. 日光浴を取り入れる
この時期はまだ寝かしつけの癖について、深く考える必要はありません。
赤ちゃんの自然なリズムを尊重しながら、安全で快適な睡眠環境を整えていきましょう。これらの基本を押さえることで、将来的なセルフねんねや夜泣き対策の土台になっていきます。