【専門家解説】スムーズな入眠へ。0ヵ月からの「寝ぐずり」対策 基本5選
初めての子育てに右往左往。その中でも、多くのパパママが一体どうすれば!?と悩む「寝かしつけ対応。」眠たいなら、自分で寝てくれたらいいのに、どうしてグズるんだろう…と途方に暮れたこともあるのではないのでしょうか。
今回は、今までに2000人以上の夜泣き改善実績がある乳幼児睡眠コンサルタントの三橋かなが”スムーズな入眠につながる”「寝ぐずり対策」を5つ紹介します。
実は、親である私たちの勘違いから、赤ちゃんを「ぐずらせちゃってる」こともあるんです!今すぐ実践できることばかりですので、ぜひ最後まで読んでいただき、今日から親子でぐっすり寝ましょう!
【寝ぐずり対策①】快適な寝室になっているか
赤ちゃんは、暑さやまぶしさが不快で眠くても寝られない状況かもしれません。大人にとっての快適は、赤ちゃんにとっての快適の感覚とはちょっと違います。基本的に、赤ちゃんは大人より暑がりなので、大人が少し肌寒く感じるお部屋のほうが寝やすく、窓や扉からの光漏れを防ぐことで刺激をシャットダウンでき、眠りやすさにつながります。
目安の温度湿度
・温度 25~27度(夏)20~22度(春秋)18~20度(冬)
・湿度 40~60%
その都度、エアコン・加湿器で調整し、汗をかいていないか(暑すぎないか)、おなかが冷えすぎていないか(寒すぎないか)を確認してください。
赤ちゃんの暑さ寒さの調節には、掛け布団は使用せず、スリーパーなどで調節しましょう。
【寝ぐずり対策②】就寝前のふれあいタイム
寝る前には、部屋は薄暗くし、テレビやスマホをオフ!スキンシップをしながら授乳や子守唄を歌ったり、絵本を読んだりして静かに過ごしましょう。寝る直前に、パパが帰宅するのもあるあるですが、ここではあまり興奮させすぎないようにしてくださいね。身体が休息モードに入るためには、夜は静かに過ごすことを意識してみましょう。
【寝ぐずり対策③】毎日決まったルーティーンを
昨夜は「抱っこでゆらゆら」今夜は「おしゃぶり&トントン」など、寝かしつけ方が複数あると赤ちゃんは安心できずに混乱してしまうことも。
(例)お風呂→おむつ替え→保湿→絵本を読む→布団へ
など、毎日決まったルーティーンがあると、「絵本を読んだら次は寝るんだな」と分かってくるので、落ち着いて寝室に行くことができるようになります。毎日同じ流れと寝かしつけで、ねんねの合図を送りましょう!
【寝ぐずり対策④】ウトウトし始めたら布団に下す
寝ぐすりをする子の中には、「ママの抱っこで寝る」「ミルクで寝落ちる」ことが自分の寝方だと思っている子がいます。
もし、抱っこやミルクで寝落ちた後すぐに起きたり、何度も夜泣きがある状況が続いているなら「布団で横になってから眠る」ことを習慣化していきましょう。
抱っこやミルクでウトウトし始めたら、「お布団でねんねしようね」と声をかけてお布団へ。これを毎晩行うと、赤ちゃんは寝入るまでの流れも覚えます。布団に下すと泣いてしまっても、しばらく様子を見て、根気強く続けてみましょう。
ただし、抱っこやミルク寝落ちがダメ!ということではなく、その寝方でも夜泣きにつながっておらず、親も幸せな寝方だと思えているのであれば、その寝方を絶対に改善しなくてはいけないというものではありません。
【寝ぐずり対策⑤】月齢別の活動時間を意識する
実は、赤ちゃんはお昼寝もしっかりとれていた方が、夜の寝つきがよくなり、夜泣き予防になることも多いんです。そのために参考にしたいのがこちらの活動時間表。
この活動時間というのは、赤ちゃんがご機嫌に起きていられる目安の時間を表しています。例えば、生後6ヵ月の子は、起床後約2時間で寝かしつけを開始し、2時間30分くらいの間には、寝ているような状態をイメージしてくださいね。(修正月齢で考えます)
眠たいサインがわからないという場合もあると思いますので、この表を参考にしてみてください。あくまでも目安なので、絶対この通りに寝かしつけないといけないということでもありません。
この通りではないけど、うまくいっている。という場合は、それでOK!夜泣きをしていたり、寝かしつけがうまくいかないときの指標にしてくださいね。
赤ちゃんの夜泣きや寝ぐずりは、科学的根拠に基づいた適切な方法とちょっとしたコツで改善していきます。なかなかうまくいかないこともありますが、知識は力になってくれますので、寝ぐずりで辛い…というパパママはぜひ今日から実践してみてください。応援しています。