カウンセラーの選び方・探し方、最初の一歩。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
カウンセラー選びは、非常に難しいです。
いろんな人が、いろんな所でいろんなことを言っていますが、本当に難しいです。
良いカウンセラーに出会うのは、一生の伴侶に巡り合うぐらい難しいのではないかとさえ、私は思います。
この記事をお読みのあなたには、カウンセラーを選ぶ目をしっかりと持ち、良いカウンセラーに出会って欲しいと思います。
私は以前に、「無料のカウンセリング」という記事を書いたことがあります。何かしらカウンセラー選びの参考になるかもしれないので、宜しければ、どうぞご覧下さい。
さて、世の中には、
「臨床心理士もしくは公認心理師の資格を持っていないカウンセラーは、全部にせものだ。臨床心理士・公認心理師のカウンセラーだけが本物で、あとはみんな、野良カウンセラー、えせカウンセラー、なんちゃってカウンセラーだ」とおっしゃる人がいます。そのいっぽうで、「資格なんて無意味だ。資格を持っているか否かは、そのカウンセラーの持っている実力とは何ら関係がない」とおっしゃる人もいます。
さて、どちらが本当でしょうか?
私は、上記、どちらの人の意見も、著しく偏っており、誤りだと思います。
私は、「臨床心理士もしくは公認心理師だからと言って、その人が優秀で有能なカウンセラーであるとは限らない」と思っています。そして、「臨床心理士もしくは公認心理師の資格を持っていることは、カウンセラーとして何の意味もない」とは思ってないです。
私は、臨床心理士もしくは公認心理師の資格を持っているということは、間違いなく、何年も、何百時間も何千時間も、心理の勉強をした…という一つの揺るぎない証であると思っています。
だから、他の資格、1日もしくは2~3日、数十時間の勉強で取得することが出来る資格を幾つも持っている人よりかは、優秀・有能なカウンセラーである可能性が高いと思っています。
だからと言って、臨床心理士もしくは公認心理師以外のカウンセラーが、全部にせものだとは、とても思えません。臨床心理士・公認心理師以外のカウンセラーでも、優秀で有能なカウンセラーは、世の中にいくらでもいると思っています。
ただ、これはハッキリ言えるかと思います。
「臨床心理士もしくは公認心理師の資格を持っているカウンセラーのほうが、
臨床心理士もしくは公認心理師の資格を持っていないカウンセラーより、
優秀で有能なカウンセラーである確率・可能性は、高い」と…。
なんと言っても、世の中には、心理の勉強を全くしたことがなくて、
「自分が悩んだことがある」「自分が心病んだことがある」という経験だけで、
「心理カウンセラー」と名乗り、実際にカウンセリングをしてらっしゃる人が大勢いますからね。
だから、この記事をお読みの皆さんには、
「資格の有無は、特に、臨床心理士・公認心理師の資格の有無は、カウンセラー選びのひとつの大きな目安・ひとつの大きな基準だとお考えいただければ…」と思います。そして、「世の中には、1日とか2~3日とか、数時間~数十時間で取得できる資格を振りかざしているカウンセラーが大勢いる」ということも、どうぞ知っておいてください。
次に、ここからは、私の個人的な意見・私の好みになるかと思うのですが、宜しければ聴いてやってください。
私が、カウンセラーを選ぶとしたら、
1.やっぱり臨床心理士か公認心理師を選ぶと思います。
上記の中に、ピンと来る人がいなかったら、臨床心理士や公認心理師の資格を持っていない、別のしっかりとしたカウンセラー資格を持っている人を選ぶかと思います。
2.年上のカウンセラーを選ぶと思います。
私は、「若いカウンセラーでも、優秀で有能なカウンセラーは、たくさんいる」ということを、よく知っているのですが、それでもやっぱり、若いカウンセラーだと、自分の気持ちをわかってもらえる気がしないので、出来れば、同年代か、年上のカウンセラーを選びたいと思います。
3.どちらかと言うと、女性カウンセラーを選びたいですが、警戒される恐れがあるので、や
っぱりここは、男性のカウンセラーを選ぶかなぁー。
4.学校現場や医療現場しか知らないカウンセラーより、ある程度、社会経験があるカウンセラーを選びたいと思います。なんだか、学校現場や医療現場しか知らないカウンセラーは、社会経験がなく、世間とズレているような気がして、選びたくない感じです。
5.「離婚経験がある」とおっしゃるカウンセラーより、「家庭を円満にやっている」というカウンセラーを選びたいと思います。後者のカウンセラーのほうが、前者のカウンセラーより、人を見る目があり、人間関係構築術に長けていて頼もしい気がします。でもこれは、私の勝手な偏見かもしれません。というのは、離婚経験により、そのカウンセラーの人間の幅が、大いに広くなった可能性もあるからです。
6.カウンセリング料が、高すぎないカウンセラーを選びたいと思います。
カウンセリング料は、安いに越したことはないのですが、無料だったり、1時間1,000~3,000円とあまりにも安いと、「何か、訳ありなのか?」と思ってしまいます。そして、1時間3万円以上だと、良心的じゃない気がして、「やっぱり嫌だな」と思ってしまいます。
7.お客様の声を掲載していないカウンセリングルームを選びたいと思います。
クライアントは、カウンセラーが守る立場の人です。よって、「クライアントを、自分のカウンセリングルームの宣伝材料に使うのは、どうかな?」と思ってしまいます。それに、お客様の声は、自作自演でいくらでも作れますし、お客様の声を作ってくれる業者もいるの で、信用がならないです。また、私自身が、クライアントになった時に、カウンセラーから、「お客様の声をください」と言われるのも、勘弁して欲しいと思います。
8.専用のカウンセリングルームを持っているカウンセラーを選びたいと思います。
カウンセリングする時だけ、レンタル・ルームを借りるとか、喫茶店やホテルのラウンジ、カラオケボックスやカウンセラーの車の中、公園や河原でカウンセリングをするのは、やっぱり落ち着かないなあ…と思います。またオンライン専門のカウンセラーも、カウンセラーとしての覚悟が定まってないようで、どうかなぁーと思ってしまいます。もっとも、オンライン専門だと、カウンセリングルームの家賃が抑えられ、カウンセリング料もその分お安くなり、クライアントにとっては、好都合かもしれません。
9.出来れば、子育て経験があるカウンセラーを選びたいです。
これも私の偏見かもしれませんが、子育て経験のない人は、人間の幅が狭いようで、何となく私としては、気が進まない感じです。ごめんなさい。
10.カウンセリングルームの室長であるカウンセラーのウェブサイトが、ためになる記事・役に立つ記事で溢れているカウンセラーを選びたいです。どこかの本のパクリではなく、オリジナリティある暖かい文章で溢れている、そんなウェブサイトを運営しているカウンセラーを選びたいです。
11.カウンセラー歴が長い人、臨床数が多いカウンセラーを選びたいと思います。
この業界は、パッと始めてパッと辞める人が大変に多い業界です。長いこと、そしてたくさんの数、心理臨床をやっている人は、信用できるかと思います。
上記が、私がカウンセラーを選ぶうえで、大切にしていること、基準としていることです。思いつくまま、順不同で書きました。私の個人的な好みや感想も多分にあるかと思います。どうぞ、お許しください。
思いのほか、長くなってしまいました。
次回は、というか近いうちに、「カウンセラーに会ってみて、継続して通おうかどうしようか、何を基準にして考えればいいのか?」というお話をしていきたいと思います。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。