強い冬型で寒波襲来へ

あす１４日（水）は西高東低の冬型の気圧配置が強まり、日本海側から強い寒気が南下してきます。日本海側は広く雪となり、大雪や吹雪となる所も多いでしょう。そして、寒波は次々とやってくる予想で、週末の寒波は特に西日本で強く、九州や四国の平地でも雪が積もる可能性があります。

次々と寒波襲来へ

上図は上空１５００メートル付近の気温の予想です。きょう１３日（火）は日本付近を通過している低気圧や前線に向かって比較的暖かな空気が流れ込んだため、東日本や北日本は平年より高いことを表す赤色で覆われています。

ところがあす１４日（火）午後６時には大陸から南下してきた強い寒気にスッポリと覆われる状態となり、列島は北から南まで平年より低いことを表す青色に覆いつくされた状態となります。特に西日本には平年より１０度近くも低い、－９度以下の寒気が流れ込む予想です。

今月初めに師走寒波として、この冬初めてやってきた寒波は西日本の上空１５００メートル付近で－６度程度でしたから、今回はより強い寒波の襲来となります。九州や四国の平地でもみぞれや雪の舞う所があるでしょう。

そして寒波は、１６日（金）頃には一旦抜けますが、週末には再び勢いを増して流れ込んできます。１８日（日）午後６時の予想を見ると、西日本にはさらに強い－１２度以下の寒気が流れ込む予想です。

これは福岡や松江の平年値より１０度前後も低く、師走としてはかなり強い、もしくは最強クラスの寒波襲来と言っても良さそうな強さです。

週末は西日本で再び雪が舞うのはもちろん、九州や四国の平地でも雪が積もるような降り方をする所が出てくるかもしれません。

山沿いを中心に強い降雪予想

当面、あす１４日（水）は山陰から北海道にかけての日本海側で、沿岸部を除いて、ほぼ雪となり、山沿いでは強く降る所も多いでしょう。上図でピンク色の所は１時間に４センチから５センチ程度以上の強い降雪が予想される所で、短時間の大雪により交通障害が発生しかねないような降り方となる所もありそうです。

また風も強く、猛吹雪のため、見通しの全く効かないホワイトアウト状態になる所があるかもしれません。

気象庁から大雪や暴風雪、暴風、高波などに関する防災情報が発表されていますので、十分な警戒が必要です。