台風14号は姿を変え日本付近へUターンか、3連休は大雨に厳重警戒を
台風14号は大陸へ、しかし油断ならず
沖縄を通過した台風14号は、きょう19日(木)午後3時現在、東シナ海を北西に進んでいます。今後も北西方向へ進み、あす20日(金)には中国大陸へ上陸し、熱帯低気圧に変わる見込みです。ただこれで終わりではありません。このあと熱帯低気圧から姿を変えた低気圧が3連休にかけて、日本付近にUターンするように進んでくるため、全く油断ならない状態です。
台風14号が姿を変え日本付近へUターン
あす20日(金)の予想天気図をみると、まず関東から九州にかけては、まだ太平洋高気圧の圏内で、彼岸とは思えない猛烈な残暑となるでしょう。予想最高気温は、甲府で38度、熊谷、さいたま、静岡で37度、東京都心、横浜、名古屋、京都、岡山、福岡で36度などとなっていて、35度以上の猛暑日予想地点は、多数に及んでいます。
一方、北日本には低気圧が進み、新たな秋雨前線が顕在化する予想です。この秋雨前線が週末にかけて、ゆっくりと南下してくるのですが、その一方で、大陸に上陸した台風14号が熱帯低気圧から次第に低気圧に姿を変えて、Uターンするように大陸から戻ってくる予想です。この元台風の際立った暖湿流の影響で、秋雨前線の活動が活発化し、東北から九州にかけて、広く大雨となるおそれがあります。
際立った暖湿流で秋雨前線が活発化、線状の雨雲が発生も
元台風14号から変わった低気圧に伴う際立った暖湿流が、上図のように、あさって21日(土)には西日本へ流れ込むでしょう。この低気圧は22日(日)にかけて、日本付近を東進する見込みです。
厄介なのは、先述した通り、ちょうど秋雨前線が南下してくるタイミングと一致することで、際立った暖湿流の影響で、秋雨前線の活動が活発化し、線状にのびる活発な雨雲が日本海側を中心に発生する予想ともなっています。
300ミリ以上の計算も
コンピュータの計算による22日(日)午後3時までの72時間予想雨量は、山形や新潟で、局地的に300ミリ以上と、かなり危険度の高い大雨が計算されていて、その他の西日本の日本海側にかけても、多い所では200ミリから300ミリ程度の雨量計算となっています。
東北の日本海側や北陸では、あす20日(金)以降、大雨が予想されていますし、週末は関東など一部を除き、猛暑が収まるものの、今度は広範囲での大雨に厳重な警戒が必要です。