開幕投手との相性による見所一覧
巨人×阪神・・・菅野×能見
10年ぶりに伝統の一戦で開幕
菅野vs阪神打線
4試合に先発し1勝1敗 防御率3.31
被打率は西岡に.625(8打数5安打)、マートンに.455(11打数5安打)、新井に.364(11打数4安打)、鳥谷に.300(10打数3安打)と上位打線に打ち込まれている。開幕独特の緊張感に呑まれてしまえば立ち上がりにつかまる可能性がある。逆に初回を乗り切れば下位打線の打者には相性が良く1巡目は無失点で切り抜けられるだろう。試合とシーズンの行方を占う立ち上がりとなるか。
能見vs巨人打線
8試合に先発し3勝3敗 防御率2.83
レギュラークラスの中で最も打たれているのが村田で被打率は.348(23打数8安打)。二塁打3本、本塁打1本と安打の半分が長打。東京ドームでの試合だけに一発には気をつけたい。昨季、東京ドームでは4試合に投げ5本塁打を浴びており、ベンチには矢野.375(16打数6安打)が控えているため終盤まで気を抜けない。昨季も2012年も巨人との初対戦は完封しているが、Gキラーの本領発揮なるか。
中日×広島・・・川上×前田
新旧セリーグエース対決
川上vs広島打線
2試合に先発し1勝0敗 防御率1.64
日本球界に復帰した2年間で出場試合はわずか12試合だが、広島戦に限れば抜群の相性を誇る。2年間で5試合に投げ3勝0敗。先発した試合では23イニングでわずか3失点(自責点2)、防御率は0.78。打者別成績では丸を被打率.100(10打数1安打3三振)と抑える反面、菊池には.600(5打数3安打2本塁打)と相性が悪い。マエケンとの投げ合いでは分が悪いという見方が強いが、リリーフ陣の消耗度が0である開幕戦でスターターを任せ、落としても次戦で大野をぶつけるという策はオレ流采配を彷彿とさせる
前田vs中日打線
4試合に先発し3勝1敗 防御率0.96
防御率が示す通り抜群の安定感を誇る。被本塁打0、チーム被打率は.160で、5打数以上対戦し打率が.300に届いている打者は1人もいない。1イニングに何人の走者を出すかを示すWHIPは0.79。1.2を切ればエース級、1.0を切れば球界を代表する投手とされているから驚異的な数字だ。昨季、中日相手に唯一負け投手となった試合も5回3失点と最低限の役割は果たしている。球界のエースは開幕戦を白星で飾れるか。
ヤクルト×DeNA・・・小川×三嶋
次世代のエースが2年目で大役
小川vsDeNA打線
3試合に先発し1勝0敗 防御率3.86
DeNAに対するチーム被打率.288はセリーグワースト。特に強力打線の中心にいるブランコには被打率.666(9打数6安打)で2本塁打を献上している。石川、梶谷、荒波の走力ある3人に対しても被打率は3割台。初回を3人で切り抜けランナー無しで大砲と勝負したい。どのような状況でブランコを迎えるかが最大のポイント。
三嶋vsヤクルト打線
6試合に先発し1勝3敗 防御率5.52
小川がブランコに相性が良くないのと同様、三嶋もバレンティン.412(12打数5安打)とミレッジ.400(10打数4安打)の助っ人を苦手としている。合計5本塁打を許した2人は、新打線では3番・バレンティン、4番・ミレッジの並びになることが濃厚。攻撃的2番・雄平とは昨季の対戦が無いが、被打率.455(11打数5安打)の上田もスタメンに名を連ねるようだとビッグイニングの可能性も。
西武×楽天・・・岸×則本
昨季のパリーグ1、2位が激突
岸vs楽天打線
6試合に先発し2勝2敗 防御率4.72
被打率.412(17打数7安打)と苦手にしていたマギーの退団は追い風だが、新加入の大物・ユーキリスとの相性は未知数。ジョーンズ.154(13打数2安打)同様、ポイントとなる打者を抑え打線を分断したい。チーム別防御率ではワーストの数字が残っているが、被打率が高いのは嶋.500(10打数5安打)と岡島.333(9打数3安打)ぐらいで苦手としている打者は特にいない。
則本vs西武打線
5試合に先発し3勝1敗 防御率3.21
1敗はリリーフ登板(2回1失点)でついたもの。先発した5試合ではQS率80%と安定した数字を残している。最も警戒すべき打者は被打率.375(14打数5安打)の秋山。西武には5本塁打を浴びているがその内3本は秋山に打たれたもの。4番を務める昨季のOPSリーグトップの浅村に対しては被打率.125(16打数2安打)と好相性で、打数は多くないが被打率.666(3打数2安打)で許した安打はどちらも二塁打の坂田と.500(4打数2安打)で1本塁打を打たれた中村を西武打線は欠く。秋山を抑えれば連覇に向けて好スタートが切れそうだ。
ソフトバンク×ロッテ・・・摂津×成瀬
相性が真逆なエース対決
摂津×ロッテ打線
3試合に先発し1勝2敗 防御率3.50
パリーグ5球団の中で唯一負けが先行したのがロッテ。被打率、WHIP、防御率全てでワーストの数字が残っている。特にWHIPは1.39と芳しくなく、これは5イニング投げれば7人の走者を背負う計算になる。鈴木には被打率.600(5打数3安打)、井口には出塁率.600という数字を残されており、ポイントゲッターとしてもチャンスメーカーとしてもこの2人には要注意。
成瀬×ソフトバンク打線
4試合に先発し3勝0敗 防御率1.61
チーム被打率はわずか.180と強力打線を翻弄している。本多には.455(11打数5安打)と打たれているが、内川.273(11打数3安打)、松田.071(14打数1安打)、長谷川.167(12打数2安打)と主軸に対して好相性。4番を打つであろうオリックスから移籍の李大浩にも2年通算で.231(13打数3安打)と仕事をさせていない。開幕戦で苦手意識を植え付けられるか。
日本ハム×オリックス・・・吉川×金子
下位から巻き返しのシーズンへ
吉川vsオリックス打線
3試合に先発し1勝2敗 防御率2.25
平野に対しての被打率.600(5打数3安打)が目立つぐらいで、特別打たれた打者も特別抑え込んだ打者も見当たらない。チーム別防御率ではオリックスに対して最も良い数字を残しているが、相性よりも昨季苦しんだ左肘痛から復活出来るかの方が大きいか。奪三振率8.19与四球率2.33と優秀な成績を残した2012年の投球を取り戻したい。
金子vs日本ハム打線
6試合に先発し3勝2敗 防御率2.53
沢村賞に最も近い男が苦手とする数少ない打者の1人がアブレイユ。.375(16打数6安打)の高被打率に加え2本塁打を喫している。上位打線の陽.150(20打数5安打9三振)、西川.187(11打数2安打5三振)をきっちり抑え思い切った勝負が出来る展開に持ち込めるか。ベテラン・稲葉.375(8打数3安打)や1本塁打を放っている大谷.600(5打数3安打)もマークしたい。