ベビーフードは罪悪感?離乳食は作らなくてもいい理由
SNSで見るような素敵な手作り離乳食を作ってあげたい…けれども、睡眠不足や育児疲れで離乳食を作れるような状態ではない、ということもあるかもしれません。
日頃育児相談にのっていると「寝不足でフラフラだけれど、赤ちゃんのために離乳食を作ってあげなければ…!」そんなふうに考えて、赤ちゃんを寝かせた隙になんとか台所に立っている方も少なくありません。
離乳食を作るのがしんどいな、辛いな、でも…と思っている方に知っていただきたいことをお伝えしていきます。
ベビーフードはズボラ母ちゃんのお助けグッズ…ではない!
離乳食を作るのが大変ならベビーフードという選択肢があることは、ほとんどの方がご存知だとは思います。
しかし、ベビーフードをなぜ使わないか?と問うと、「手作り=愛情」という思いやズボラ母になったようで罪悪感を感じてしまうこと、そして経済的な理由をあげられる方が多くいらっしゃいます。
小児科医の工藤紀子先生が書かれた『離乳食は作らなくていいんです!』(時事通信社)という本の中では、先生が2人目のお子さんをアメリカで出産された際、現地の小児科の先生に「なんで離乳食を作るの?買った方が衛生的だし、栄養もあるし、欲しいときすぐあげられるのに」と言われた、というエピソードが掲載されています。
小児科の先生がベビーフードを勧めるの!?と驚く方もいらっしゃるかもしれません。しかし、アメリカでは日本と比べてベビーフードが一般的で、スーパーのベビーフード売り場はとても広くて種類が豊富です。日本のスーパーではあまりベビーフードの取り扱いは多くないですよね。
日本においてベビーフードはスーパーで買うような日常的なものではなく、
「忙しい時に頼ってしまうもの」
「本当は作った方がいいのはわかっているけれど、できないときは頼れるもの」
「たまの贅沢品」
というイメージになってしまっている側面はあるのではないでしょうか。
ズボラ母ちゃんのお助けグッズではなく、母を助ける賢い選択でもあり、そこに少し投資してでも母を救ってくれる力は大きいものです。
作らない離乳食のススメ
赤ちゃんは一度に少量しか食べられないので、必要な栄養素をとるのがなかなか難しいものです。かといって、手作りする中でたとえば鉄分や亜鉛など考えて、十分に栄養素を揃えていくというのは難易度が高いものです。ましてや睡眠不足や疲れでヘトヘトなママがそれを考えるのは酷な話です。
一方で市販のベビーフードでは、最近は鉄分や亜鉛、DHAなど栄養がしっかり入っているものも多く販売されており、そういった面でもポジティブな側面が大きくなっています。
だからポジティブにベビーフードを選び、ラクをして、空いた時間で自分を休めたり、もっと笑顔になれるために心から楽しいと思うことをする!というのも良いのではないでしょうか。
私が普段接しているコミュニティメンバーやフォロワーさんには、WAKODO GLOBALやコープ(生協)が人気なようでした。
私自身もこのあたりは2人目の時によく使っていました。最初はお野菜のすりおろしの冷凍など役に立ちましたし、特にかぼちゃとコーンのポーションは大好きだったので、色々なものを食べさせるのに混ぜて使っていました。
おわりに
ベビーフードに対する罪悪感が少しでも払拭できて、ポジティブな選択として使えるようになってもらえたら嬉しいです。
手放せるものは手放し、こだわりたいところはこだわって、あとはママが笑顔でいられるように自分のためにも時間を使おうよ!というひき算育児の考え方で、毎日楽しく育児ができるように応援しています。
▼YouTube動画でも詳しくお話しています。